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『A、久しぶり』
カムバックも無事終了し、
残りのスケジュールも完璧にこなし、やっと休暇に入った。
Aの家へと向かうと玄関で待ってくれていて、つい笑顔になる。
「おつかれさま」
久しぶりにAを抱きしめると、
Aも俺を強く抱きしめてくれる。
「会いたかった」
『俺も』
Aの言葉につい嬉しくなり、キスをする。
「テレビも色んなコンテンツも、全部見たよ」
そう言いながら俺から離れるAは俺の手を引き、リビングに移動する。
『ハハ、ありがとう』
「全部、最高だった」
『Aに言われると照れるな』
今まで歌さえ聞いてくれなかったAが、
テレビやYouTubeを観るようになった。
アルバムも買ってくれたらしく、
トレカがイエニだったと、すごく喜んでいた。
そこは、俺じゃなくても別にいいらしい。
少し嫉妬したが、イエニは可愛いから仕方ない。
「会えなくて寂しかったけど、毎日のようにヒョンジンを見てたから意外と平気だった」
『実物のほうがいいだろ』
「そうだね」
“抱きしめることもできる”
そうAは続くと、俺の脇の下に手を入れてギューッと抱きしめる。
抱きしめたまま俺の方を見上げるAに、
優しくキスをする。
『そうだよ、キスだってできる』
「へへ、そうだね」
と照れているAが可愛くて頬が緩む。
そのままAをソファに座らせ、俺もその隣に座る。
『A、これからたくさん我慢させることもあると思う』
「うん」
『会いたいからってすぐに会えるわけでもないし、』
「うん」
『気軽に外でご飯を食べることも、デートすることも出来ない』
「うん、」
『でも辛い思いや、悲しい思いはさせない』
「うん」
『だから、ずっと俺のそばにいろよ』
そう言うとAは微笑みながら“うん”と答える。
「大好き」
『俺も』
end.
──────
最後まで読んでいただきありがとうございます。
満足のいく小説を書くことができず
書いては消してを何度も繰り返しながら、
やっと、書き終わることができました。
お気に入りや、コメントが励みになって
なんとかここまでこれました(笑)
のんびり屋の私ですが、
次の作品ものんびり待ってくれたら嬉しいです♡
Kii123
終わり
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
