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Felix『飲み過ぎだよ』
『Aとどこまでやったんだよ〜言え〜』
Felix『もういいから』
『ん？あれ？Aは？』
Felix『もう帰ったよ』
え？
いつ？
あれ？てかここ、
『あれ？いつの間に、帰ってきた？』
Felix『飲み過ぎなんだよもう』
雑にベットに捨てられると、
ヨンボクは部屋から出て行ってしまう。
『ヨンボガ〜水、』
そう叫ぶも虚しくヨンボクは戻ってこない。
ポッケから携帯を取りだしAに電話をかける。
「もしもし？」
『家？』
「うん、家だよ」
『送ってやれなくてごめん』
「大丈夫だよ。なるべく一緒に外歩かないようにしなきゃ」
『ああ…うん、ごめんな』
「お水飲んでね」
『Aが持ってきて。動けない』
「ハハ無理だよ。」
『Aの家行くつもりだったのに』
「明日早いんでしょ。ヨンボクが言ってたよ」
また余計なことを。
確かに早いんだけど。
『また行くから』
「うん、待ってるね」
『A好きだよ』
「私も好き」
と酔っ払っていながらもAの“好き”という声が耳に入り、口元が緩む。
はぁ、会いたいなぁ。
ベットに横になって電話をしていると、
ドアを叩く音が聞こえハンが頭を出しているのが見えた。
『あ、』
ハン『邪魔した？』
どこから聞いていたのかニヤニヤしているハンに、
イラっとしつつ、Aとの電話を切る。
『なんだよ』
ハン『水渡してあげてってヨンボクに言われたから』
と未だにニヤニヤしているハンは、
俺に水を渡してくれる。
『…ありがと』
ハン『うん。いいんだよ。いいもん聞けたし』
『……』
そう部屋から出ようとしないハンは、
笑顔で俺に近づいてくる。
ハン『ヨンボクの彼女だった人なんだろ？』
『、は？』
なんで、
気づいてたのか？
ハン『気づくよ』
“知らないフリしてただけ”
と笑うハンに、言葉を失う。
ハン『良かったじゃん。ヨンボクともちゃんと話せたみたいだし』
『……うん、まあな』
ハン『ちゃんと紹介しろよな』
『考えとく』
ハン『ダメ。強制』
嫌に決まってる。
会わせたくない。
Aがどれだけ可愛いか、見せたくない。
ハン『可愛いもんな。紹介するのも嫌なんだろ』
『嫌だ。出てけ』
ヨンボクがAの写真を見せびらかしてたから、
みんなAの顔を知ってる。
俺はAの何もかもを、独り占めしたいのに。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
