41 (hj) ページ41
『A〜ヨンボクから連絡きた？』
撮影、レッスン、会議を終えAの家に向かう。
ソファに座ってテレビをみているAの隣に座り、話しかける。
「うん、きたよ。話したの？」
『話した』
「そっか、ありがとう」
『2人で会う？』
「え？」
Aの表情は、なんで知ってるのと顔に書いてあるほど、分かりやすく戸惑っている。
「いや、会わないよ」
『嘘だ』
「……聞いた、の？」
『聞いてない』
「…え？」
ヨンボクの奴。
2人で会うなって言ったのに。
『いつ？俺も行く』
「え？」
『2人で会う理由ないし』
「そうだけど…」
『どうせ明日だろ』
「……」
明日はレッスンだけの予定だし、早めに終わるって聞いた。
ヨンボクとスケジュールが一緒なんだから、
会う時も限られるし、分かってしまう。
『図星だ』
「……そうだよ、明日会う予定だよ」
そう諦めたかのように笑いながら言うAは、
俺を見て何故かムッとした表情をみせる。
『なに怒ってんの』
「怒ってないよ」
『そんなにヨンボクと2人で会いたい？』
「そうじゃなくて…」
『じゃあなんでムッとしてんの』
「……いや、それはだって、私はヨンボクに本当に謝りたいし、ヒョンジンと付き合うこともちゃんと伝えないといけないし…」
『別に俺がいてもいいじゃん』
「……私がヨンボクの立場だったら、私たち二人が並ぶの嫌かなって思っただけ…」
うーん。それも間違いではないけど。
『でも、俺は行く』
「分かったよ」
諦めて笑うAの肩に頭をのせる。
黙って俺の手を握るAは、“どうしたの”と呟く。
『俺、嫉妬深いからね』
「それは大変」
『うん大変だよ』
とAにキスをする。
俺の手を握っているAの手に力が入り、
キスをしやすいように頭の角度を変えてくれる。
「っ、」
目を閉じてキスに集中するAが可愛くて、
我慢しようと思いつつも深く、何度もキスを繰り返す。
「んっ…はぁ、」
Aは苦しくなってきたのか、
俺の胸を押しなんとか息をしようとあがく。
『苦しい？』
「っはぁ…っ、」
そうキスをやめると、息を荒くして肩を揺らす。
『大丈夫？』
苦しそうなAから少し離れ、顔を覗く。
「…っやめないで、」
『ん、』
目の前にいるAは、俺の頬を包みキスをする。
はぁ、可愛い。
もう我慢するのはやめた。
Aをソファに押し倒すと、キスをした。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
