a convenient relationship (ページ40)

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ヒョンジンがAのところへ行った。

「好きな人がいる」

そう俺に言ったAは、泣きながらごめんと謝っていた。

まさか、その“好きな人”がヒョンジンとは思わなかったけど。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『ヨンボガ、』

『チャニヒョン？』

部屋にこもっていると、
ノックと共にチャニヒョンがドアから顔をだしていた。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『大丈夫？』

と心配そうな顔をしているヒョン。

『ヒョン、知ってたんですね』

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『…うん。』

『でも、大丈夫です。思ってたより平気です』

どこかで、Aを疑っていた。

“俺の事好きじゃないんじゃないか”

って。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『なら良かった』

俺を見て微笑むチャニヒョンは、安心したのか
ドアから覗いていた顔を引っ込め扉を閉める。

Aが、幸せなら俺はそれでいいや。

──────

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『ヨンボガ』

次の日、朝早くから部屋の扉が開きヒョンジンが入ってくる。

『Aに会えた？』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『うん、Aと知り合いだったこと黙っててごめんな』

『うん』

……Aと付き合ったのかな？

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『Aがヨンボクに悪いことしたって、』

『……』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『俺ら、ヨンボクが許してくれるまで謝るから』

『え？』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『本当ごめん』

別に、もう怒ってない。

Aを好きな人だと紹介した俺に、
知り合いだったなんて、言えるわけがない。

『怒ってないよ』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『え？』

『Aのこと幸せにしてあげて』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『……ありがとう』

『寂しい思いさせないようにね』

“うん”と呟くヒョンジンは、
ホッとしたような顔をして俺を見る。

なんだ？Aと付き合ったんじゃないのか？

『付き合ってないの？』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『Aがヨンボクが許してくれるまで付き合わないって』

『ハハ、優しいなAは』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『だからAに伝えてな』

『分かったよ』

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『2人で会うのは禁止だけど』

『え？』

さっそく……独占欲強いやつ。

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『会う場合は俺も行く』

『はいはい』

はぁ、

内緒で連絡しよう。

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『俺に内緒で会うのもダメ』

『え、？』

心の声漏れてた？今。

ﾋｮﾝｼﾞﾝ『よろしく』

部屋に入って来た時とは全く違い、
ニコニコして帰っていくヒョンジンに、つい呆れ笑いがでる。

幸せそうでよかった。