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ヒョンジン side


Felix『…さっきのホテルにAいるよ』

『え、?』


Felix『Aのこと好きじゃないなら、行くなよ』


ヨンボクはそれ以上は何も言わず部屋から出ていこうと、背を向ける。


『…ヨンボガ、俺を怒っていいのに、』


Felix『……怒ってるよ』


『……じゃあ、なんで』


俺にAの居場所を教えるんだよ。


Felix『…行かないなら、もちろん俺が行く』

そう背を向けていたヨンボクは、俺の方を振り向き真っ直ぐ目をみる。


『…行く』


Felix『ふっ、だと思った』


鼻で笑うヨンボクは、部屋から出て行く。

机に置いていた財布と携帯を取り
帽子をかぶってマスクをすると、部屋をでた。


リビングにいるチャニヒョンは、
ヨンボクと俺が話しているのが聞こえていたのか、
心配そうに俺をみる。


『ヒョン、少し外でていいですか、』

そう言うと、チャニヒョンは困った顔をして口を開く。


バンチャン『…明日朝早いからそれまでには帰ってこい』



『ありがとうございます』


チャニヒョンにお礼を言うと、
宿舎を出て急いでホテルに向かう。


ヨンボクに聞いた部屋番号の前に行くと、ドアをノックする。
ノックをしても返事もなく、ドアも開かない。


もう、家に帰っちゃったかな?


Aに電話をかけようとスマホを開いた瞬間、部屋のドアが開く。


目の前に目を赤くして少し涙目のAが、驚いた表情で立っている。


泣いたのか、?


「なんで、ここに…?」


驚くAを部屋の中に戻し、自分も部屋の中に入る。

部屋のドアを閉めるとAを抱きしめた。



『…A、正直に答えて』


「……ん?」


『俺の事どう思ってる?』


「え……?」


抱きしめていて表情は見えないが、
Aは答えに困っているのか何も話さない。


『俺はAのこと好きなんだけど、Aは?』


「………」


『答えて』




「……私もヒョンジンのこと、好き、」

とAは少し沈黙後にそう答え、俺の背中に手を回した。


良かった。

言ってくれた。


抱きしめていたAの体を離すと、キスをする。



「…ヒョンジナ、」


『ん?』


俺の名前を呼んだと思えば、
Aの方から俺にキスをしてくれる。



「……好き」


顔を赤くして言うAが、可愛くて思わず口元が緩んだ。

本当、可愛いな…



『俺も、好きだよ』


微笑んでいるAを強く抱きしめると、
Aも応えるように俺をギュッと抱きしめてくれた。

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年3月29日 23時

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