a convenient relationship (ページ36)

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ヒョンジン side

リノ『どこ行ってたんだよ』

コンビニに戻るとお店の外で待っててくれたリノヒョンを見つける。

『すいません』

と謝り、リノヒョンと宿舎に戻る。

今頃Aは、ヨンボクに怒られてるだろうな…

俺との関係を聞かれてるかもしれないし。

なんで、今日来るか聞いたんだろう。

チャニヒョンは相変わらず部屋に戻らずリビングにいるし、簡単に外出することはできない。

今日は諦めよう。

───

『なあ、どういうことだよ』

部屋で絵を描いていると、
ヨンボクが部屋をノックすることなく入ってくる。

もう、帰ってきたのか。

『……おかえり』

部屋のドアを閉めたヨンボクは口を開く。

Felix『Aとどういう関係？』

『……』

Aはどこまで話したんだ？

いや、Aが話すわけがない。

Felix『何で何も言わないんだよ』

『たまたま会っただけだって』

Felix『嘘だ』

『……俺からは話せない』

Felix『知り合いだったの？』

『……』

Felix『俺がAを紹介した時から知ってた？』

『……』

Felix『なぁ』

何も言わない俺にイラついた表情をみせるヨンボクは、
頭をかきながら片方の手は力強く握っている。

Felix『なんか言えよ』

『言ったら、信じる？』

Felix『え？』

『聞かない方がいいよ』

俺だって、言いたくない。

Felix『……聞くよ』

『実は1年前ぐらいに知り合って…』

少し驚いた様子のヨンボクは黙って話を聞く。

『それからずっと体の関係を続けてる』

Felix『……は、？』

『それだけ』

Felix『………』

それ以上言葉がでないのか、ヨンボクは黙って下を向く。

Aには、申し訳ないことをしたな。
もちろん、ヨンボクにも。

Felix『それだけって何？』

『え？』

Felix『Aのこと好きなの？』

冷静に話すヨンボクに、唖然とする。

もしかしてAから聞いてたのか？

『……』

Felix『どうなの？』

『…………』

Felix『好きじゃないなら、もうAと会うな』

好きじゃないなら？

『好きなら会っていいのかよ』

Felix『……』

ヨンボクの表情は怒りなのか悲しんでいるのか、
分からないが口に力が入って食いしばっている。

『……黙ってて悪かったと思ってる』

Felix『Aは最初から俺の事なんか好きじゃなかった』

『…え、？』

Felix『…ヒョンジンのことが、好きだったのかな』