a convenient relationship (ページ33)

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ヒョンジン side

ハン『ヨンボガ〜』

Felix『ん？』

ハン『彼女とどこまでやったの』

レッスンの休憩中、
隣で話すハンとヨンボクの声に反応し、

自然と耳は2人の会話に集中する。

Felix『なに急に』

ハン『別に隠すことないじゃん。』

Felix『秘密』

ハン『うわ、怪しい』

“ヒョンジナ”と隣に座っている俺にハンが呼ぶ。

『なに？』

ハン『彼女とどこまでしたと思う？』

とヨンボクの肩を組みながらニヤけるハンは、
俺にそう聞いてくる。

『さぁ、全部だろ』

ハン『わーーどうなの？』

Felix『……全部、ではない』

ハン『というと？』

Felix『秘密！』

恥ずかしくなったのかヨンボクは、
俺らのいるところから立ち去っていく。

ハン『あ、逃げるなー』

ヨンボクを追っていくハンを笑って見ながら、
全部ではないと答えたヨンボクに少し安心していた。

昨日、Aから誘ったきたことがどれだけ珍しくて、
ヨンボクともしていないと聞くと思わず笑みが浮かぶ。

スンミン『なにニヤけてんの』

『え？ニヤけてない』

スンミン『ニヤけてた』

『ニヤけてない』

スンミン『……変なの』

俺を見てなにか怪しんだような顔をするスンミンに、
目を逸らし携帯をポッケから取り出す。

すると、Aからメッセージの通知が入っていた。

“寝ちゃってごめんね。仕事頑張って”

1行のメッセージがこんなに嬉しい。

ニヤけてしまいそうな顔を抑え、返事を返す。

“頑張る。また行く”

そう一言返したところで、休憩は終わりレッスンは再開する。

──────

『お疲れ様でした〜』

レッスンが終わり一斉にみんな練習室から出ていく。

リノ『ヒョンジナ』

『？』

リノ『飯いこ』

そうリノヒョンからの誘いに“行きましょう”と答えると、
みんなとは別方向に歩きだした。

リノ『おつかれ〜』

『乾杯〜』

明日は朝早くから出ないといけないから、水で乾杯をする。

料理を待っている間、リノヒョンが口を開く。

リノ『ヨンボクの彼女みた？』

『え？』

リノ『昨日、ヨンボクに見せてもらったんだけど』

“すっげー可愛かった”
と笑うリノヒョンに顔が引きつる。

『可愛いですよね、俺も会ったことあります』

リノ『え？会ったことあんの？』

『はい』

昨日も会ったけど。

リノ『へぇ、でもヨンボクが幸せそうで何よりだわ』

そう笑うリノヒョンに、
“そうですね”と返すことしかできなかった。