31 (hj) ページ31
ヒョンジン side
Aの家につくと、電気は消えていた。
まだ帰ってないのかな？
静かに部屋に入り、リビングを通り過ぎ寝室へ向かう。
『…いない』
まだ、ヨンボクといるのか。
朝帰ってくるのか？
リビングに戻りソファに横になると、目を閉じる。
1秒でも早く帰ってこい。
そう願いながら眠りについた。
──────
ガシャン、
ドアの音が聞こえ目を開ける。
すぐに時計をみると、朝の4時をさしていた。
『おかえり』
「っ、ヒョンジン？」
俺がいることにビックリしているAは、
“どうしたの、”と荷物を置いている。
『遅かったな』
「え？ああ、うん、ちょっとね」
ちょっと？？
ヨンボクと会ってたんだろ。
『何してた？』
「ヨンボクと会ってた」
『知ってる。何してたか聞いてる』
「何してた？……ご飯食べて、お酒少し飲んだよ」
それだけじゃないだろ。
『それで今の時間？』
「…うん、そうだよ」
『隠さないでいいのに』
「…なにを？」
分かってるくせに。
Aの手を取りソファに座らせると、キスをする。
『こういう事、してたんだろ』
Aからヨンボクの匂いがして、手を握る力が強くなる。
「……」
そして何も言わないAをみて、眉間にシワがよる。
まあ付き合ってるから当たり前か。
しない方がおかしい。
そのままAをソファに押し倒し、何度もキスをする。
「んっ、ヒョンジン…っ」
Aはいつも通り受け入れ、抵抗はしない。
本当にAは、何も変わらない。
『………』
キスをやめると、Aの体を起こす。
「っはぁっ、……やめるの、？」
『してきたんだろ、ヨンボクと』
「……え？」
『もう帰る』
チャニヒョンに外出がバレても面倒だし、
これ以上ここにいると、怒りと嫉妬でAに当たってしまいそうだ。
「…え？帰るの？」
と立ち上がる俺を潤んだ目で見つめるAは、俺の手を握る。
『何？続きしたい？』
「………」
『優しくできないよ俺』
Aが俺の手を強く握るのを感じると、
そのままAを立ち上がらせベットに連れて行く。
ベットに寝るAに覆い被さると、
Aは小さな声で“ヒョンジン”と俺の名前を呼ぶ。
そんなAの唇を塞ぐようにキスをし、
ヨンボクの匂いがついた服を脱がした。
「っ…ぁ、ん」
本当に、Aは悪い女だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
