4 (hj) ページ4
ヒョンジン side
「ヒョンジナ」
『ん？』
「明日は家にいないの。一応先に言っとくね」
結局Aとの関係は絶つことはできず、
今日も今日とてAの家にお邪魔している。
ソファに座ってコーヒーを飲んでいると、
用があると俺に言う。今までそんなこと言わなかったのに。
『用って？』
「ん？気になんの？」
そう笑うAは、“秘密だよ”とコーヒーを飲む。
『家で待ってたらダメ？』
「え？」
明日はオフだったから、1日中Aの家にいようと思ったのに。
『ダメ？』
「いいけど何時になるか分からないよ」
『……』
何時になるか分からない？
そんな夜遅くまで、なにするんだ？
『分かった』
でも俺に問いただす権利は、ない。
「来る時は連絡してね」
とコーヒーを飲み終わったのかソファから腰をあげるAの手を引く。
「っわ、」
コップを持ったAはバランスを崩し、再びソファに座る。
何か言いたげなAの口をキスをして塞ぎ、
何も入ってないコップをAから取り机に置く。
俺は、何をイラついているんだろう。
急にキスをする俺を、Aは拒むことはない。
「……っん、」
“誰と会うの？”
ただそう聞けばいいのに、
聞くこともなく勝手に男と会うんじゃないかと想像して。
Aの手が俺の首に回ったのを感じると、
つい嬉しくて顔がニヤついてしまう。
それを隠そうとキスをやめ、Aを抱きしめた。
「んっはぁっ…どうしたの？」
『ん？別に』
「…変なの、」
別にと冷たく言うも、Aは気にする素振りは見せず変なのと俺から体を離し、
俺が置いたコップを再び取ってソファから立ち上がる。
『どこ行くの』
「片付けるの」
『後ででいいじゃん』
と立ち上がったAを追いかけ後ろから抱きしめる。
「どうしたの？なんか今日、変だよ」
『いつも通りだけど』
そうAの首筋に顔をうずめ
軽く首を甘噛みすると、Aがビクッと反応する。
「っなに、」
『ごめん、つい』
「もう、遅いから寝よう」
そうAのお腹に回している俺の手を優しく剥がすと、
Aはそのまま手を握り俺を寝室に引っ張る。
そのまま2人ベットに横になると、
おやすみと優しく俺にキスをしてAは微笑む。
『おやすみ』
そう返すとAは俺の手をそっと握り目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
