a convenient relationship (ページ30)

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ヒョンジン side

レッスンから帰宅し、シャワーを浴びて自分の部屋に直行する。

チャニヒョンからは、“もう会わないほうがいい”と言われた。

俺だって分かってる。

ヨンボクは傷つくだろうし、
Aだってヨンボクを家に呼びたいだろう。
なのに、それを付き合ってもない俺にダメだと言われ。

『…………はぁ、』

ヨンボクとは、どこで会ってるんだろう…

ホテル、だろうな。

その瞬間、色んな想像をしてしまいムッとする。

Aの家に行っても、Aは帰ってこないかもしれない。

でも、俺の唯一の特権。

ベットに横になっていた体を起こすと、部屋を出る。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『どこ行くの』

『………』

部屋を出ると鉢合わせるチャニヒョン。

見張ってたのか、

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『こんな遅くに』

『ちょっと、外出しようかと…』

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『どこに？』

『……コンビニに、』

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『俺も行く』

『…………』

もう。なんだよ。

結局チャニヒョンとコンビニに行って
別にいらないお菓子を買って帰る。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『おやすみ』

そう部屋に戻るチャニヒョンに、“おやすみ”と返す。

一旦部屋に戻り、しばらくすると静かにドアを開ける。

いませんように…

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『残念。今日はヒョンジンが寝るまで起きてるよ』

『……………』

チャニヒョンは部屋に戻ったはずなのに、
いつの間にか出てきていて俺を見て笑っている。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『外出禁止だよ。おやすみ』

と部屋に戻され、扉が閉まる。

『んだよ、もう』

今まで俺がどこに行こうが何も聞かなかったくせに。

諦めてベットに寝転ぶ。

Aとヨンボクが2人でいるのを想像するだけで、ムカムカする。

早く会いたい、

“ヨンボクいる？”

そうスンミンにメッセージを送ると、

“いないよ”

とすぐに返事が返ってくる。

居ないよな。そりゃそうだ。

『はぁ…』

何してるんだろう。

あ〜ムカつく。

何も考えたくなくて、目を閉じる。

──────

目を覚ますと時間は夜中の2時を超えていた。

寝すぎた、

水を飲もうと部屋をでると、
パソコンを開いたまま机にうつ伏せになっているチャニヒョンを見つける。

うわ、まだ見張ってる。

でも寝てる。

今のうちだな。

水を静かに飲み、部屋に戻ると鍵と財布だけ持って家を出た。