a convenient relationship (ページ24)

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ヒョンジン side

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『ヒョンジナ、どうした？』

『すいません、』

俺のミスで何度も止まってしまったレッスン。

一旦休憩時間に入ると
チャニヒョンが、心配そうに俺の方へ来てくれる。

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『そんな日もあるよ。ただ元気なさそうだったから』

『大丈夫です、』

ﾊﾞﾝﾁｬﾝ『無理すんなよ』

『はい』

チャニヒョンは、他に何か言いたそうにしていたが、
水を飲んで俺のそばから立ち去っていく。

チラッとヨンボクを見ると、
チャンビニヒョンと楽しそうに笑っている、

そりゃ幸せだろうな。

『はぁ……』

その後のレッスンもなんとか終え、家に帰る。

ハン『お、ヒョンジナ今日は家に帰るんだ？』

『……帰るよ』

ハン『一緒に飯でも行くか？』

とハンなりの優しさなのか、ご飯に誘ってくれた。

近くのご飯屋に入り注文を終える。

ハン『今日調子悪そうだったね』

『うん、迷惑かけてごめん』

ハン『なんかあったんだ？Aちゃんと』

『………………』

ハン『ハハ、図星だな』

何も答えずにいると、俺を見て笑う。

『付き合ったんだってさ』

ハン『え？…ああ、その子に彼氏できたんだ？』

『そう』

まあそれは、ヨンボクなんだけど。

ハン『グズグズしてるからだろ』

グズグズ、ね…

確かに “好き” だと認めるのが遅かった。

分かっていたはずなのに、
自分の気持ちに嘘をついていた。

『それもそうだな』

ハン『もう会わないの？』

『……さぁ』

もう会わないとAから言われたわけじゃない。

でも、相手はヨンボクだし…

ハン『Aちゃんと出会ってから、ヒョンジナずっと調子良かったもんなぁ』

『そうかな』

ハン『そうだよ』

『Aがいても、いなくても上手くならきゃ』

ハン『ん〜まあ無理はすんなよ』

いつヨンボクがみんなに報告するかは知らないが、
Aという名前を聞いてるハンやリノヒョンは、一瞬戸惑うだろうか。

それとも、Aという名前が一緒なだけ。と思うだろうか。

いずれにせよ、

ヨンボクの彼女が俺と関係を持っているだなんて、

誰も思わないだろうな。