a convenient relationship (ページ23)

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ヒョンジン side

Aの家を出て宿舎に帰る。

まだみんなは起きていないようで、静かに部屋へと向かう。

2度寝している時間はないか。
今寝たら起きれる自信はない。

ベットに横になりスマホを開くと、
珍しくAからメッセージがはいっていた。

“ありがとう”

ありがとう？？

何の“ありがとう”？？

Felix『ヒョンジナ！』

『っビックリした』

ノックぐらいしろよ。

部屋の扉が勢いよく開いたと思えば、
ヨンボクが顔を出していて、笑っている。

Felix『Aが俺と付き合ってくれるって！』

『え？』

今…なんて？

Felix『今さっき連絡がきたんだ』

笑顔で言うヨンボクを直視できず、
顔が引きつって上手く笑えない。

どういう事だ？

Aがヨンボクと付き合う？？

Felix『みんなにはAのことまだ言ってないし、ヒョンジンしか知らないからさ、』

『……良かったじゃん』

なんとか絞り出した言葉。

でも、顔は引きつっているだろう。

Felix『ハハ〜ありがとう。今日もレッスン頑張ろ〜』

と扉を閉めるヨンボク。

足音が聞こえなくなったのを確認すると、
すぐにスマホを開き、Aに電話をかける。

『A』

「ん？どうしたの？」

『ヨンボクと付き合うって、どういう事？』

「…え？…もう聞いたんだ」

『説明しろよ』

「説明ってなに？なんか勘違いしてない？」

『……え？』

「私たち、付き合ってないでしょ」

冷たく言い放つAに、言い返す言葉が見つからない。

「私が誰と付き合おうとヒョンジンには関係ない」

『…………』

関係ない。
そんなこと分かってるよ。

でも、

『ヨンボクが俺らの関係知ったらどう思うだろうな』

「、え…？」

『俺はAと今の関係をやめるつもりはない』

「………」

『まだ、言わないでおくよ』

「ヒョンジン、」

何か言おうとしていたAから、
一方的に電話を切った。

Aに触れるやつは、ヨンボクでも許せない。