a convenient relationship (ページ17)

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ヒョンジン side

Felix『ヒョンジナ、そのキャンドルどうしたの？』

Aに貰ったプレゼントを持ったまま仕事に行くと、
ヨンボクが紙袋の中に入っているキャンドルを覗きながら、俺に言う。

『貰った』

Felix『へぇ、いいね』

ハン『空き時間で、どこに行ってたんだか』

『ほっとけ』

Felix『どこって？』

『別に』

ハン『怪し〜』

ハンのいじりを無視して、
ヨンボクと肩を組み先に歩いて行く。

Felix『次のオフの日なにしてる？』

『なんで？』

Aの家に行こうと思ってたけど…

Felix『ヒョンジンに会ってほしい人がいるんだ』

『え？！』

ん！？なんだ！？誰だ？

Felix『別に、ほら彼女とかじゃなくて…』

『なーんだ』

ビックリした。
照れながら言うからてっきり彼女かと思ったわ。

Felix『彼女じゃないんだけど、好きなんだ』

『え？』

“好きなんだ”

照れながらもはっきり言うヨンボクに、
少し戸惑いつつ、正直な気持ちを打ち明けるヨンボクが羨ましく感じた。

Felix『一般の人だから、頻繁に会ってるわけでもなくて、ただ俺が片思いしているだけなんだけど』

『そっか。いいじゃん』

Felix『……え？ハハ、ありがとう』

不安そうな顔をしているヨンボクに、
素直に“いいじゃん”と伝えると嬉しそうに微笑んでいる。

いいな、本当に。

好きって素直に認めて、
アイドル、一般人なんか関係なく恋愛している。

どんな子なんだろう。

Felix『あ、まだメンバーには言わないで』

『分かった』

Felix『夜少しの時間だけだから、よろしく』

ヨンボクとの約束が終わってから、Aのとこに行けばいっか。

別にAと約束してたわけじゃないし。

『分かった』