a convenient relationship (ページ1)

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ヒョンジン side

『A』

「ん？」

そう名前を呼ぶとAはテレビから目を離し、
隣に座っている俺のことを見る。

『もう寝よう』

と手を握り、キスをすると、
早いねと微笑みながらAから俺にキスをしてくれる。

握った手をAも握り返してくれるのを確認すると、ベットに連れて行く。

「っ」

そのままベットに押し倒すと、Aはこれからされることを分かっているか、微笑み俺の首に手を回す。

『……』

ほんと、可愛すぎる。

「……？しないの？」

しないの？と俺の目を見るAに理性がぶっ飛びそうになるのを我慢して、もう一度Aの唇にキスを落とす。

「…っ…」

目を閉じて俺のキスを受け止めるAに、自然と口角が上がる。

キスを続けながら、服の中に手を入れるとAが身をよじり、可愛い声を出す。

『……可愛い、』

無意識に呟いてしまうと、
Aはとろんとした目で俺の目を見るも、すぐに逸らしていった。

───

『明日早いから先に出る』

「ん、」

俺の腕の中で、既に疲れて目を閉じているAに声をかけると小さな返事が返ってくる。

『おやすみ』

返事のないAの頬を撫で、軽くキスをすると俺も目を閉じた。

───

目を覚ますと俺に背を向けて寝ているAが目に入る。

抱きしめて寝ていたはずなのにな…

時計をみると時間は朝の4時を越えていて、
Aを起こさないように静かにベットを出た。

宿舎に帰ると、ハンはもう起きていて俺の朝帰りにビックリすることもなく“おかえり”と声をかけてくれる。

『ただいま』

ハン『チャニヒョン起こしてきて』

『嫌だ、シャワー浴びる』

ハン『最近よく会ってるね』

『え？』

ハン『…Aちゃん？だっけ？』

『……ああ』

メンバーのみんなにはAの存在は隠していて、誰も会ったことがない。

ただ、ハンにはAと電話しているところを
1度盗み聞きされたことがあった。

ハン『付き合ったの？』

『付き合ってない』

そう、俺はAと付き合ってるわけではない。

ハン『傷つけたらダメだよ』

“俺らアイドルなんだから”

そう続くハンに何も返事を返すことができない。

ハン『今日の撮影がんばろうな〜』

“じゃあチャニヒョン起こしてね”

と自分の部屋に戻るハンを軽く睨みつつ、
チャニヒョンの扉をノックした。