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今日はヒョンジンと付き合って1年記念日。
お互いの仕事が終わってから会う予定にしていて
私は定時で仕事をあがると、急いで家に帰った。
シャワーを浴びて、この日のために買った新しい服に着替え化粧を簡単にやり直す。
準備を終え、ヒョンジンに準備終わったとメッセージを送り家を出た。
ヒョンジンの返信がないまま予約をしておいたお店へと向かう。
お店で待つも、あっという間に約束の時間は過ぎる。
ヒョンジンに電話をかけても出ない。
途中で何かあったのではないか、
なんて悪いことを考えてしまいソワソワする。
店員さんから注文はどうしますかと尋ねられ、
とりあえず1杯お酒を頼むと、1人で飲み始めた。
「………」
そんなお酒もすぐに空になり、
どうしよう…
そんなことを思っていると、ヒョンジンから電話がくる。
『もしもしA？』
「ヒョンジナ、今どこにいるの？」
『A、俺ら今日会う約束してたっけ？』
そう答えるヒョンジンに、思わず言葉を失う。
『ごめん。今日は行けそうになくて、』
「え？」
『前から約束してたんだったら本当にごめん』
「ヒョンジナ、今日私たち1年記念日だよ」
『え？あぁ、そうだよな、そうだった。ごめん』
完全に忘れてたような言い方をするヒョンジンに心が痛む。
だから返事がこなかったんだ。
『A、ごめん』
「うん分かった」
『また埋め合わせする』
「うん」
そう返事をすると電話を切られる。
前からヒョンジンが行きたいって言っていたお店なのに。
予約とるのも大変だったのに。
この日を楽しみにしていた自分がバカみたいで、
鼻の奥がツーンとし、目に涙が浮かぶ。
食べ物は頼まず、お酒1杯だけの金額を払いお店を出た。
お店を出て歩きだす。
自分の家ではなく、私の足は自然とアイエンの家へと向いていた。
『ヌナ？』
インターホンを押し、すぐに出てくれるイエニに
急にごめん。と謝ると何も聞かずに家に入れてくれる。
ソファに座ると、コーヒーを渡してくれるイエナ。
「ありがとう」
『ヌナ、今日は一段と綺麗ですね』
そう微笑むイエナを見て、嬉しい気持ちと、
ヒョンジンに見て欲しかったという思いで悲しくなる。
「今日おめかししたの」
『うん、綺麗です』
「…ヒョンジン今日記念日なのに、忘れてて。しかも会えないって、」
『だから泣いたんですね』
「え？」
『ヒョンは本当に酷い男です』
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belle(プロフ) - Kii123はじめまして！全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね！ (9月3日 0時) (
レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております！また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月7日 23時
