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37 (hj) ページ37

ヒョンジン side

Aと別れて1ヶ月が経った。

Aがそばからいなくなるのは、意外と寂しい。
別れ話をしたときの、Aの泣いてる姿をいつも思い出してしまう。

最後の最後まで傷つけた。

俺は謝りもせず、誕生日だったAにおめでとうを言うことも無く、別れをつげた。


追ってくるだろう。
連絡がAからくるだろう。
そう思っていた自分がバカだった。

そんな自分に嫌気が差してお酒を飲みすぎてしまった。
意識はありつつも、足が勝手にAの家に向かっていた。

ドアから出てくるAは、ビックリしていて可愛い。


『A〜元気だった?』
と立ち上がりながら言うと、お酒飲んだ?と眉間に皺を寄せている。

『ちょっとだよ、家いれてよ』

「ダメ」

『なんで』

「私たち別れたでしょ」
そうAからハッキリ言われ、胸が痛む。

『Aが俺のこと許してくれなかったから』
とAの腰を寄せると、キスをしようと顔を近づける。


『ヒョンっ!』
その瞬間、イエニが俺を引っ張りAから離れる。

なんでこんな時間にイエニが家にいんだよ。

「わたしたち、付き合ってるの」

そうAが言い、やっぱりなとは思いつつも、
少し動揺してしまい、そうなんだとしか言えなかった。

アイエン『ヒョン、こんな時間に何の用ですか』

『Aと寄り戻そうと思って』
そう言うと2人はビックリして目を見開いている。

『Aはイエニで満足してんの?』

「え?どういうこと?」

『イエナ、Aは耳が弱いよ』
とイエニに覚えとけよ〜と肩を叩く。

「ヒョンジナ、やめて」

『ふっ、図星のくせに』
Aは顔赤くして、俺から目をそらす。
こうやって俺を思い出せばいい。

『ヒョン、帰ってください』

『え〜どうしよっかなぁ』


『じゃあ僕と一緒に帰りましょう』

そう腕を引っ張るイエニに、何も言わずついて行く。
Aの家に泊まらせてたまるか。


少し歩くと
『ヒョン、ここからは自分で帰って下さい』とイエニが言う。

『お前は?Aの家に戻んの?』

『もちろんです』
そう答えるイエニに、怒りと嫉妬で笑いが出る。

アイエン『ヒョン、もうAに関わらないでください』

『心配なんだ?俺に取られそうで?』

アイエン『ヌナはもうヒョンを選びません』

『どうかな』
と笑うとイエニは俺から目を逸らし、Aの家の方向に戻って行く。


その後ろ姿をみながら、俺も自分の家へと歩きだした。

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belle(プロフ) - Kii123はじめまして!全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね! (9月3日 0時) (レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております!また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年3月7日 23時

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