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『ヌナ、もうすぐ誕生日ですね』
そうコーヒーを飲みながら言うイエニ。
「覚えててくれたんだ」
『もちろんです』
出会ってからずっと祝ってくれているイエニは、
今年はヒョンが祝った後、僕が盛大に祝います。と続く。
「ありがとう」
『ヒョンより、盛大にです』
と笑うイエニに、私も自然と笑みが浮かぶ。
あれから、特に変わらない日々を送っていた。
ヒョンジンとも今まで通りだし、私はイエニとこうして会っている。
『早く僕のところに来てください』
「またそんなこと言って」
『本気なのに』
「私なんかのどこがいいの」
『ヌナは美人だし、性格もいいし、優しいし、言うことナシですけど』
「嬉しいなぁ」
本当イエニは正直で、純粋で可愛い。
私の事を好きでいてくれるのは、嬉しいけど
どこか申し訳なさを感じる。
『ヒョンが羨ましいです』
「そう言ってくれるのイエニだけだよ」
そう話をしていると、携帯が鳴る。
ちょっとごめんと席を立つと、外へ出る。
「もしもし」
『今どこ？会える？』
電話の相手はヒョンジンで、約束してなかったけど会えるか尋ねてくる。
「今から？」
『うん。どこ？』
「駅前のカフェだけど、」
『誰と？』
「イエニ」
『ふーん。迎えいく』
「え？いいよ私が行く」
『いい。そこに居て』
そう言うと電話を切られる。
困ったなぁ。
『ヒョンのお迎えかなんかですか？』
カフェに戻ると、何か勘づいたのかイエニがそう質問する。
「うん。よくわかったね」
『ヒョン前に比べると、ヌナに連絡する回数増えましたね』
「そうかな」
『帰ったほうがいいですか？』
「え？」
『僕とヒョンが会うの気まずいですよね？』
「いや、それは…」
気まずいというか、
ヒョンジンの機嫌が損ねるのは確かではある。
『ヌナともっと一緒に居たかったですけど、帰りますね』
そう悲しそうに笑うイエニをみて、心が痛む。
「イエナ、いつもごめん」
『いえ、大丈夫です。また連絡します』
そう立ち上がるイエニを目で追う。
『ヌナ〜そんな顔するのずるいです。』
「え？」
『可愛いです。』
そう耳を赤くするイエニに、不覚にもドキッとした。
『じゃあ、また』
とイエニはカフェから出ていく。
しばらくすると、ヒョンジンがカフェにくる。
『あれ？イエニは？』
「帰ったよ」
そう言うと、なんか怪し。と私を少し睨んだ。
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belle(プロフ) - Kii123はじめまして！全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね！ (9月3日 0時) (
レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております！また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月7日 23時
