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ヒョンジンとイエニが外に行ってしまい、不安になる。

なかなか戻ってこない2人を見に行こうと立ち上がると、
ヒョンジンだけがお店へと戻ってくる。

『どこ行くの?』

「2人の様子を見にいこうと思って…」

『別に殴り合いの喧嘩なんかしないよ。』

「イエニは?」

『帰った』

「え?」
帰ったと言いながら、私の腰を押して席へ座らせる。

「何話したの?」

『Aのこと』

「え?」

『明日会えないって言ったけど、Aと過ごす』

「え?大丈夫なの?」

『大丈夫。家行っていい?』
そう聞くヒョンジンに、うんと頷くとすぐにお店を出た。




家に入るとすぐにヒョンジンは私にキスをする。

「どうしたの、」

『Aがイエニと2人で会うから嫉妬した』

そうソファに私を押すと、上に覆い被さる。


「嫉妬したことない、くせ…にっ」
話そうと口を開けば、ヒョンジンの唇で防がれ、
両手を拘束される。


『言わないだけで嫉妬してる』

「私、ヒョンジンしか見てないよ」

『うん知ってる』

両手を離してくれたヒョンジンは、
私を抱きしめて『好きだよ』と呟いた。

何も言わずに抱きしめ返すと、
ヒョンジンは抱きしめたままの私をソファから立たせ、何度もキスをする。


「っ…ちょっ、と」

『何?嫌だ?』

そうじゃない。
そう伝えたくても、話す隙を与えないヒョンジン。

そのまま寝室まで移動すると、ベットに押し倒される。


「どうしたの、」

『イエニと会うのやめてくれる?』

「え?、」

『やめないの?』

珍しく怒ってるヒョンジンに言葉が出ない。



『俺の事好き?』

「好きだよ」

『俺がAの知らないところで何をしてても?』

「え?」

『知ってるんだろ?』

「……なにを」

『俺の口から言わす?』
そう薄ら笑いを浮かべるヒョンジン。

「言ったらどうするの」

『Aが許してくれるなら、今まで通り。許せないなら、ここで終わり?』

そう表情を変えずに言うヒョンジンは本当に、ずるい。
別れるのが嫌だから、知らないフリしてたのに。


「許すって言うの分かってるくせに」

『うん分かってる』


「だから私がイエニと会うの許して」

『……ハハ、そうきたか』

「文句ないでしょ?」

『分かったよ』
そう言うと隣に寝転ぶヒョンジン。




『俺もAと別れたくないよ』

そう言いながら、私の方に体を向け頬を撫でると、
そのまま私の頬にキスをする。


この言葉が嘘でも、私には必要な言葉だった。

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belle(プロフ) - Kii123はじめまして!全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね! (9月3日 0時) (レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております!また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年3月7日 23時

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