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『送ります』
ご飯を食べ終わり、外に出るとそう言ってくれるイエニ。
「ありがとう」
『行きましょう』
そう歩き出すイエニを後ろから見つめる。
イエニとは高校の時に知り合ってから、弟的な存在で、
正直異性として意識したことは今までなかった。
いつの間にか大人になって身長も伸びていて。
“俺じゃダメですか？”
なんて言うイエニに少し緊張した。
〜♪
歩いていると、私の携帯が鳴り画面を確認する。
ヒョンジンだ。
『気にせず出てください』
そう後ろを振り向き私にそう言うイエニ。
うんと頷くと電話に出た。
「もしもし？」
『Aごめん、週末会えなくなっちゃった』
「え？」
『ごめん。平日どこかで会おう』
「分かった」
『また連絡する』
そう言うとヒョンジンは電話を切る。
正直、約束を守ることのほうが少ないヒョンジン。
最初から、約束しなければいいのに。
『ヒョンですか？』
そんなことを考えていると、イエニが後ろを向き声をかける。
「うん、」
『…そうですか』
「行こ」
携帯をしまうと、イエニの隣まで歩く。
『ヌナ今度また飲みいきましょう』
「うん、もちろん」
『もし、ヒョンが俺と会うことを今後禁止にしても、ヒョンには内緒で行ってくださいね』
「え？なにそれ、ヒョンジンは飲み行くの禁止にしたりしないよ。」
元々あまり嫉妬とかされたことないし。
あれダメ、これダメって言われたことない。
『もしものことです』
「分かった、内緒で行こうね」
そう答えると、イエニは約束ですよと笑った、
「ありがとう」
家まで送ってくれたイエニにありがとうと伝える。
『ヌナ、俺待ってます』
「え？」
『ヒョンと別れてくれるまで』
返事に困っていると、
じゃあまた。とイエニが玄関を閉める。
急に積極的になるイエニに少し戸惑ってしまう。
私とヒョンジンが付き合う前から、
ヒョンジンをよく思っていないイエニは、
付き合うことを反対していた。
“ヌナにはもっといい人がいる” とか
“ヒョンは、やめといた方がいい” とか。
散々言われたけど、
もう私はヒョンジンを好きになってしまっていた。
別れるまで待ってるって言われても、別れるつもりはないのに…
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belle(プロフ) - Kii123はじめまして！全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね！ (9月3日 0時) (
レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております！また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月7日 23時
