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ヒョンジンが家に来て、抱きしめられた時
この前香った匂いとはまた違う香水の匂いがヒョンジンから匂った。
新しいのを買ったというヒョンジンに、
前のほうが好きだったと伝え、寝室に向かい洋服を着る。
香水を変えるなんて珍しい。
しかも2回も？
少し不安で胸がザワつく。
「おまたせ」
準備が終わり、ソファに座って待ってくれていたヒョンジンに声をかける。
『今日も可愛い』
とソファから立ち上がり、私の髪の毛を優しく撫でる。
「ありがとう」
『行こっか』
家を出ると、手を取り歩き出す。
昼間に出歩くのは久しぶりでつい笑顔になってしまう。
『機嫌いいね』
「うん〜久しぶりだから嬉しい」
『俺はAと家でイチャイチャしてる時間も好きだけど』
「え？やめてよ、恥ずかしい」
『そんな照れなくても』
そうニヤニヤしながら顔を覗かれ、目を逸らす。
本当にヒョンジンは女心がよく分かっている。
機嫌をとるのも上手だし、言われて嬉しい言葉を分かっている。
話しながら歩き、近くのイタリアンのお店に入る。
料理を頼むと、ヒョンジンはすぐにトイレへと席を外した。
携帯を開き何件かメッセージがきているのを確認する。
ん？知らない番号？誰だろう。
1件知らない番号からメッセージがあり、開くと、
“ヒョンジンの彼女さん
話したいことがあります。 スア”
そうメッセージが入っていた。
スア…？
誰だろう…？
返事は返さずに携帯を閉じた。
ご飯を食べ終わり、カフェへと移動する。
「ヒョンジナ」
『んー？』
「“スア”って人、知り合い？」
『え？』
と一瞬驚いたような顔をして、私の顔を見るヒョンジン。
「知ってる？」
『何で？』
「その人から連絡が来たの」
『ふーん。でも知らない』
そうハッキリ冷静に言うヒョンジンを見て、
やっぱりメッセージは、イタズラかな？と思ってしまう。
「そっか、じゃあ返事しないでおく」
そう答えると、そのほうがいいよ。とヒョンジンは言い歩いて行く。
『今日Aの家泊まろうかな』
カフェに入り、コーヒーを飲んでいるとそう話すヒョンジン。
「うん。いいよ」
『1回帰りたいから、早めに一旦解散する？』
「え？もう帰るの？」
『一旦ね』
「もう外のデート終わり？」
『また今度しよう』
そう話すヒョンジンに嫌とは言えず、分かったと返す。
コーヒーを飲み終わるとヒョンジンは
すぐにカフェから出て、じゃあまた後でと帰って行った。
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belle(プロフ) - Kii123はじめまして！全作品読ませていただいたのですが、どれも感情を揺さぶられるものばかりでお話に入り込んでしまいました…Kii123が書くヒョンジンがどれも好きです、笑 次作も楽しみにしてますね！ (9月3日 0時) (
レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 次の作品も楽しみにしております！また、長々と失礼しました (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123さんの作品で一貫して好きなところはエンディングが後ろ髪を引かれるようなクセのあるところです。ハッピーエンドともバットエンドとも読者のその時の感情や環境によって変わるようなユーモアがありオリジナリティ溢れるところが大好きです。 (2023年3月30日 2時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - またいい作品をありがとうございます…Kii123さんの作品が大好き過ぎてちょっと落ち込んだ日とかに読んでるんです笑ずっとこの作品のことは知っていたんですがやっと読めました笑 (2023年3月30日 2時) (レス) @page39 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月7日 23時
