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7 (hj) ページ7

ヒョンジン side


思いのほか、Aと再会するのは早かった。

ハンとレイから電車遅れてると連絡が入り、
先にお店に入るとAが座ってワインを飲んでいた。

こんなところでまた再会できるなんて、
ついAをみて口角があがった。

連絡先も強引にだけどゲットし、ハンとレイを待つ。

『A誕生日はいつ?』

「秘密」

『謎多き女だな』

Aの腰に入っているタトゥーの
XXV 数字の25の意味がどうしても気になっていた。

どうにかして聞こうとするも何も教えてくれない。

『じゃあ好きな数字は?』

「1」

『じゃあ、嫌いな数字は?』

「25」

え? 今なんて?

『嫌いなだよ』

「うん。25」

顔色ひとつ変えずに答えるAに、俺はハテナでいっぱいになる。
嫌いな数字をタトゥーに入れるのか?変わってる。

「もしかしてタトゥーのこと探ってる?」

『え?いや、そんなんじゃ』

「見たんでしょ」
そう聞かれ、恐る恐る頷く。

「変態」

『え、!?いやっ、わざわざ見たんじゃなくて、見えたんだよ、』

「探らないで」
そう言うと目を逸らし、ワインを飲み干した。


1時間ほど経っただろうか、
ハンとレイの2人はいつになってもこない。

電車が全く動かなくなったらしい。
また今度にしようとレイに送ると『そうしようかな』と返事がくる。

これでAと2人で飲める。

「レイが、電車全然動かないから今度にしようって」
そう携帯をみたAが俺に言う。

『そっか、仕方ないな』
俺がそう促したんだけど。


「じゃあ、帰ろっか」

『え!?』


え?なんでそうなんの?まだ20時だぞ。

ちょうどワインを飲み終えたAは席を立つ。
『ちょ、待って』

「なに?」

『もう少し飲もうよ』

そうAに言うと、少し顔が火照っているように見えた。

…酔っ払ってる?

「もう飲めない。酔っ払っちゃうから」


確かにAはワインを4杯は飲んでいた。
お酒が強そうにみえて、そんなに強くないのか。
少しトロんとした目が可愛くて、つい見つめてしまう。

「なに?」

『あと1杯だけ』

「だからもう飲めない」

『じゃあ、酔い覚ましに外歩こう』

そう提案するも「酔いを覚ましたいわけじゃない」と言われる。

『じゃあ飲まなくていいから俺と話そう』

「え?なにそれ」
と微笑むAを、俺は見とれてしまう。

じゃあ少しだけね、と言って席に座ってくれるAに、
不覚にもキュンとした。

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はぐきぐきぐき(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。Kii123さんの作品全てが大好きです☺️新しい作品も楽しみにしています❤️ (2023年3月13日 18時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
Kii123(プロフ) - なのさん» ありがとうございます。お褒めの言葉とても嬉しいです!まだ慣れていないところが多く、修正しながら作っています。感想をいただくことですごく励みになります。アナザーストーリー考えてみます!次も楽しみに待ってていただけたら嬉しいです♡ (2023年3月5日 21時) (レス) id: 912d27462f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123様の作る小説の世界観に魅了され、何度も読み返しています。この表現は彼のこういう気持ちを暗示しているのかな、と思い巡らせることが私自身の作品の刺激ともなっています。次の作品も心よりお待ちしております。長々と失礼しました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 今回の作品で、25という数字が出てきた時、真っ先に思い浮かんだのは、LKの誕生日、しかしmainはHJ.どのように展開になるのかワクワクしました。今回はmainが結ばれて良かったです。個人的には全ての作品のアナザーストーリーも知りたいと思いました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - どのはなしでも全員の人間らしさが光っていて、普通にドラマ化しても遜色ないと思いました。Kii123様が脚本家になりドラマを作る暁には是非宣伝してくださったら嬉しいです。Kii123様の才能に賞賛すると共に少しの羨望を混ぜてこれからも応援させてください。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年2月19日 8時

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