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ヒョンジン side


「私も会いたかった、」


そう、Aが言った。

聞き間違い?じゃないよな。


握り返してくれたAの手を自分に寄せると、Aを抱きしめる。

「ヒョンジナ、ありがとう」

『え?』

「こんな私の事諦めないでくれて」
そう話すAは俺の背中に手を回し抱きしめ返す。


『ううん。これから俺と恋愛してくれるんでしょ?』

「うん。ヒョンジンとしたい」
そう言われ、思わず口角があがる。

『飲み会抜けて一緒に帰ろう』
体を離しAに言うと、荷物取ってくるねと微笑む。

小走りでお店に戻るAを見ながら、夢なんじゃないかと腕をひねる。


うん、ちゃんと痛い。夢じゃない。


「おまたせ」
すぐに戻ってきてくれたAの手を取り歩き出す。

「ヒョンジナ」

『ん?』

「好きだよ」

『俺も好き』
そう答えAをみると、顔を少し赤くしてこっちを見ていた。


照れているAを見るのは初めてじゃないか?
マジで可愛いな。


『今からAの家行こ』

「え?」

『教えてくれないAが悪い』

「遠いよ」

『いいよ』
分かったと笑うAを見て、今日は帰らないと心で誓う。


『そういえば、個展に一緒に行ってた男だれ?』

「ああ、元カレね」

『は?』
笑ってそう答えるAに、眉間にシワが寄る。

「ハハ、冗談だよ。そんな怒らないで」

『その冗談笑えない』

「今住んでる家の近所の子。偶然知り合って仲良くしてくれてるの」

『もう会わないで』

「え?そんな怪しむような関係じゃないよ」

『ダメ』

ただの友達なのに。そう話すAだが
Aはそう思っていても男はそう思ってるとは限らないから。


Aの家は、1時間ほどかかって到着する。

『なんでこんな遠くに引っ越した?』

「そうするのが1番だと、その時は思ったの」

『これじゃ、遠距離じゃん』


部屋に入ると、やっぱり絵が飾ってあって
あの男が言ってたことは改めて嘘だと確信する。


Aはコーヒーをいれるねとキッチンへ向かう。
Aを追いキッチンに行くと、後ろから抱きしめる。

「どうしたの?」

『ん〜Aと付き合えたこと実感しようと思って』

「ハハ、なにそれ」

『俺がどんだけ会いたかったか知らないだろ』

「知らな〜い」

『悪女め』

「コーヒー作れない」
腕ごと抱きしめている俺に文句を言うAに
後ろから頬にキスをすると、Aから離れる。


俺を見てびっくりしているAを見て、笑顔で返した。

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はぐきぐきぐき(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。Kii123さんの作品全てが大好きです☺️新しい作品も楽しみにしています❤️ (2023年3月13日 18時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
Kii123(プロフ) - なのさん» ありがとうございます。お褒めの言葉とても嬉しいです!まだ慣れていないところが多く、修正しながら作っています。感想をいただくことですごく励みになります。アナザーストーリー考えてみます!次も楽しみに待ってていただけたら嬉しいです♡ (2023年3月5日 21時) (レス) id: 912d27462f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123様の作る小説の世界観に魅了され、何度も読み返しています。この表現は彼のこういう気持ちを暗示しているのかな、と思い巡らせることが私自身の作品の刺激ともなっています。次の作品も心よりお待ちしております。長々と失礼しました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 今回の作品で、25という数字が出てきた時、真っ先に思い浮かんだのは、LKの誕生日、しかしmainはHJ.どのように展開になるのかワクワクしました。今回はmainが結ばれて良かったです。個人的には全ての作品のアナザーストーリーも知りたいと思いました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - どのはなしでも全員の人間らしさが光っていて、普通にドラマ化しても遜色ないと思いました。Kii123様が脚本家になりドラマを作る暁には是非宣伝してくださったら嬉しいです。Kii123様の才能に賞賛すると共に少しの羨望を混ぜてこれからも応援させてください。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年2月19日 8時

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