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24 (hj) ページ24

ヒョンジン side

Aはコーヒーを入れてくれて、ソファに座る。

『この絵、素敵だね』
部屋に飾ってある絵を見て言うと

「そうでしょ」と嬉しそうにAは答える。

『俺も絵書くの好きなんだ』

「え?そうなの?」
と珍しくAは、食いついてくる。

絵が好きなんだな。

『趣味で少しね』

「素敵だね、」

『今度書いたの見てよ』
そう言うと Aはうんと微笑む。

「今日、その絵を書いた作家さんの個展に、弟と行ってきたの」

そう嬉しそうに話すAを見て、何故か俺も嬉しくなる。

普段自分の話をしないAが、自ら話をしてくれている。
そう思っただけで嬉しくなった。

『弟と仲良いんだね』

「んーまあ、時間合えばご飯には行くよ」

そう言うとAは、寝室らしき部屋へと行く。
黙って目で追っていると、「部屋着に着替えてくる。開けないで」とこっちを見て言う。


俺もソファーに座ると、少ししてAが部屋着になって戻ってくる。

キャミソールに、短パン、上にはカーディガンを羽織り、
ラフな姿をみれて自然と口角があがる。

キャミソール姿を見て思い出す、Aのタトゥー。

『Aのさ、タトゥーかっこいいよね』

「え?、別にかっこよくないよ」

『XXVってローマ数字の25でしょ?そろそろ教えてよ』


そう聞くとしばらく黙り、
言うか言わないか悩んだ顔をしてるA。

「…色んな意味があるんだけど、」

『うん』

「1番は、リノの誕生日が25日だったから。」

そう答えられ、何も言葉がでなくなる。

「…ついでに、付き合った日が25日だったし、2人でよく行ってたBARのお店の名前に25って数字が入ってたの」

『そっか』

「女々しいでしょ。私にもそんな時期があった。25っていう数字に運命感じちゃって」

『女々しくなんかない』

「…昔は今と違って、リノがいないと生きていけないってくらい依存してたから」
そう言うAは悲しそうに笑う。

「タトゥーいれたことは後悔してる」

『どうして?』

「消えないから完全には」
見るたびに思い出すしね。と言うAは、ソファに座り俺を見る。


「ヒョンジンは、どんな恋愛してきたの?」

『俺は人並みに。普通に』

「そう、いいね」

リノヒョンはAに、一体なにをしたんだろう。
こんな悲しい顔をさせるなんて。


「今日は話しすぎちゃった。」

『俺は嬉しいよ』

「え?」



『Aのこと少し知れた気がして』

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はぐきぐきぐき(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。Kii123さんの作品全てが大好きです☺️新しい作品も楽しみにしています❤️ (2023年3月13日 18時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
Kii123(プロフ) - なのさん» ありがとうございます。お褒めの言葉とても嬉しいです!まだ慣れていないところが多く、修正しながら作っています。感想をいただくことですごく励みになります。アナザーストーリー考えてみます!次も楽しみに待ってていただけたら嬉しいです♡ (2023年3月5日 21時) (レス) id: 912d27462f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123様の作る小説の世界観に魅了され、何度も読み返しています。この表現は彼のこういう気持ちを暗示しているのかな、と思い巡らせることが私自身の作品の刺激ともなっています。次の作品も心よりお待ちしております。長々と失礼しました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 今回の作品で、25という数字が出てきた時、真っ先に思い浮かんだのは、LKの誕生日、しかしmainはHJ.どのように展開になるのかワクワクしました。今回はmainが結ばれて良かったです。個人的には全ての作品のアナザーストーリーも知りたいと思いました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - どのはなしでも全員の人間らしさが光っていて、普通にドラマ化しても遜色ないと思いました。Kii123様が脚本家になりドラマを作る暁には是非宣伝してくださったら嬉しいです。Kii123様の才能に賞賛すると共に少しの羨望を混ぜてこれからも応援させてください。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年2月19日 8時

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