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ヒョンジンに誘われ、カフェへと向かう。

コーヒーは半分以上減っていて、
遅刻したわけではないが、先に来て待ってたんだろうなと思うとつい、おかしくて笑ってしまった。


『もしかして昨日さ、飲み屋のお会計だした?』

「あ、うん。店員さんが困ってたから」

『ごめん。いくらだった?』

そう聞いてくるヒョンジンに、冗談で10万と伝えるとビックリしたのかコーヒーをむせている。

「ハハ、冗談だよ。大丈夫?」

『ビックリした、』

「領収書も捨てちゃったから、とりあえずコーヒーとケーキ奢ってよ」

『それだけじゃ足りないでしょ』
そう言うヒョンジンはケーキ何個食べる気なの?と少し引いている。
「とりあえずだよ」と言うと、ヒョンジンがコーヒーとケーキを奢ってくれる。



『Aは俺のことどう思ってる?』
ケーキを食べていると、私を見てヒョンジンが言う。

「どうって?」

『男として見てくれてる?』

「男だとは思ってるよ」

『そういうんじゃなくて、恋愛として。』

「私は恋愛はしない」
そう一言伝えると、ヒョンジンは黙ってしまう。

「ヒョンジンも彼女作らないでしょ?」

『Aとなら恋愛したい』
そう続くヒョンジンに次は私が黙ってしまう。

『なんで恋愛しないの?』

「恋愛してもいいことなんかない」

『そんなことない』

「恋愛したい人同士が恋愛したらいい」

『俺はAとしたい』

はぁ。ほんと、ヒョンジンは話が噛み合わない。

「わたしのこと好きにならないで」

『なんで?』

「だから、恋愛はしたくないの」

『昔何かあった?』

「探らないで」
そう言うとヒョンジンは困った顔をして笑う。


『わざと?』

「え?」

『そんなに秘密が多いと、もっとAのことが知りたくなって、俺はAのことが頭から離れないんだけど』

「ヒョンジナ、私は変わらない」

『じゃあ俺の片思い。それでいい?』

「………」

とことん引かないヒョンジンに、少し呆れる。
本当に変わってる。


『俺1つAのことで、知ったことがある。』

「え?」

『Aの好きな食べ物、ケーキでしょ?』
そうキラキラした目でみるヒョンジンに笑ってしまう。

「そうだね、ケーキは好き」
1番好きな食べ物って言われたらケーキではないけど。


『こうやって少しずつAのこと知っていくから』
そう言うとヒョンジンはコーヒーを飲み、微笑んだ。

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はぐきぐきぐき(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。Kii123さんの作品全てが大好きです☺️新しい作品も楽しみにしています❤️ (2023年3月13日 18時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
Kii123(プロフ) - なのさん» ありがとうございます。お褒めの言葉とても嬉しいです!まだ慣れていないところが多く、修正しながら作っています。感想をいただくことですごく励みになります。アナザーストーリー考えてみます!次も楽しみに待ってていただけたら嬉しいです♡ (2023年3月5日 21時) (レス) id: 912d27462f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Kii123様の作る小説の世界観に魅了され、何度も読み返しています。この表現は彼のこういう気持ちを暗示しているのかな、と思い巡らせることが私自身の作品の刺激ともなっています。次の作品も心よりお待ちしております。長々と失礼しました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 今回の作品で、25という数字が出てきた時、真っ先に思い浮かんだのは、LKの誕生日、しかしmainはHJ.どのように展開になるのかワクワクしました。今回はmainが結ばれて良かったです。個人的には全ての作品のアナザーストーリーも知りたいと思いました。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - どのはなしでも全員の人間らしさが光っていて、普通にドラマ化しても遜色ないと思いました。Kii123様が脚本家になりドラマを作る暁には是非宣伝してくださったら嬉しいです。Kii123様の才能に賞賛すると共に少しの羨望を混ぜてこれからも応援させてください。 (2023年3月5日 10時) (レス) id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年2月19日 8時

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