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ヒョンジン side
目が覚めると、目の前にAの寝顔がある。
綺麗な寝顔だなと眺めながら、
昨日のことを思い出し、つい顔がニヤける。
Aの顔にかかっている髪の毛をそっと耳にかけると、くすぐったいのか顔をしかめる。
するとAはゆっくり目を開けた。
「ん…起きたの、？」
『おはよう』
「ん〜…おはよ、」
そういいAは俺の胸に顔をうずめる。
『また寝るの？』
「だめなの…？」
『もう1回する？』
「……」
冗談で言ったつもりがAは黙ってしまう。
『冗談だよ』
「ふふ、分かってる、」
『せっかくの休みだし、どっか行こうよ』
「…う〜ん、あと10分…」
と意外に朝が弱いA。
すぐに寝息が聞こえてきて、俺もAを抱きしめると、目を閉じた。
「ヒョンジナ〜」
『ん？』
さっきまで隣で寝ていたはずのAがいない。
声のする方に振り向くとAが既に着替えて立っている。
「そろそろ起きて」
『ん…いまなんじ？』
「10時になるよ」
そう言われ飛び起きる。
『起こしてよー』
「私もさっき起きたの」
Tシャツを着て、リビングへ行くと朝ごはんを作ってくれているA。
「ごはん、食べよ」
『作ったの？ありがとう』
「簡単なものだけど」
と朝から手料理が食べられて幸せな気分になる。
ご飯を食べ終え、Aは準備をしている。
その姿をじ〜っとみつめていた。
「ヒョンジン1回家帰る？」
『なんで？』
「服昨日と一緒だよ」
『ああ、そっか。そうだった』
帰んなきゃ。
もうちょっとAの事見てたかったけど。
Aとは後で合流することしに、
急いで家に帰って準備をする。
すぐに終わらすと、待ち合わせ場所のカフェへと急ぐ。
カフェに座るともうAは待ってくれていて、
俺に気づき手を振っている。
『おまたせ』
「うん、私もさっき来たとこ」
『なら良かった。今日どこか行く？』
「ん〜どこか行くというより、ヒョンジンと一緒に歩いてのんびりしたいな」
『じゃあ、海行こう』
そう言うとAは嬉しそうに頷いてくれた。
カフェを出ると、Aと手を繋いで海辺を歩く。
「風が気持ちいね」
『そうだね』
「座ろう」
そう砂の上に座ろうとするA。
『え？汚れるよ』
「別にちょっとくらい平気」
と砂の上に座り俺を手招きする。
Aの隣に座るとAは俺の肩に頭を置いた。
「好きだよ」
小さなAの声が聞こえ、俺もと答え頬にキスをした。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年1月29日 0時
