how to forget you (ページ30)

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ヒョンジンは画面を確認すると、電話に出ずに携帯を置く。

「気にしないで出て」

『ううん、大丈夫』
そう話をしていると、電話は切れる。

〜♪
すぐにまた携帯が鳴る。

それでも出ないヒョンジンに
「急ぎじゃない？出て大丈夫だよ」

そう言うと携帯を持ち、ヒョンジンは家の外へと出て行く。

わざわざ外に行かなくても…
誰からなんだろう、

その後すぐに戻ってきたヒョンジンは、ごめんねと謝る。

「ううん、大丈夫」

『…実は、今の電話チャニヒョンで…』
少しの沈黙の後、口を開いたヒョンジン。

「え？うん。」

『女からって思われたくないから』
とヒョンジンは着信履歴をみせる。

そこにはチャニの名前が履歴に残っている。

「気にしないで」

『うんだよな』

今日のこともあって、私がチャニを引きずっていると思って
気を使ってくれたのかなと思うと、申し訳なく感じる。

「私もちゃんと前に進んでるから」

『うん、変な気を遣ったな』
でもその言葉が聞けて嬉しいとヒョンジンは言うと、
残りのビールを飲み干した。

それからいつも通りの日常を過ごし、あっという間に月日は流れる。

チキンを食べた日から休み無しで、
ヒョンジンは毎日ダンスの練習で忙しそう。

いつも一緒いる分やっぱり会えないと寂しいもんだなぁ

『A？』

お昼休憩中にそう考えていると、ついヒョンジンを見つめてしまっていた。

「あ、ううん。ついに文化祭明日だね」

『うん。ついにAにかっこいい姿を見せる時がきた』

「ハハ楽しみだなぁ」
そうヒョンジンを見て微笑む。

『明日が終われば、Aと一緒にいれる時間も増える』

「そうだね、こんなに会わなかったの初めてだもん」

『寂しかった？』

「ちょっと？」

『ちょっとだけ？俺はめっちゃ寂しかったのに』

と拗ねるヒョンジン。
相変わらずストレートに気持ちを伝えてくれるヒョンジンを嬉しく思う。

お昼休憩がおわり、
「じゃあまた明日ね」
そう挨拶し、ヒョンジンとは別の授業へと向かった。