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バス停につき、待ってくれていたヒョンジンにお礼を言う。
忙しくなるのに、朝早く呼び出したことに申し訳なさを感じる。
「ごめんね、朝早くから」
『ううん〜誘ってくれて嬉しい』
そう笑ってくれるヒョンジンは本当に優しい。
事前に買っておいたコーヒーを渡し歩き出す。
「今日は聞きたいことがあって、」
『うんなにー？』
「...ヒョンジンは、私といて楽しい？」
『え？急にどうした？楽しいよ』
「ヒョンジンが前私に好きって言ってくれたじゃん、」
『うん』
「それなのに、返事をしない私に対してどう思う？」
『…う〜ん、そりゃ俺の事好きにならないかな〜って思ってるけど、別に返事がないからって怒らない。むしろゆっくり考えて欲しい』
いつも完璧な返答をしてくれるヒョンジン。
私なんかのことって思っちゃうぐらい、素敵だ。
「...そっか。ありがとう」
『なんか言われたんでしょ』
「え？」
『気にしないで。他のやつが言うことなんて』
そう言うとヒョンジンは近くのベンチに座る。
その隣に私も座り、ヒョンジンを見る。
『ん？』
「.....ううん」
すぐに振り向くヒョンジンから目を逸らし、コーヒーを飲んだ。
授業の時間まで話し、ヒョンジンと別れる。
ヒョンジンが私から遠ざかっていったらどうなるだろう。
いつもそばにいるのが当たり前で、
なにかあったらすぐ駆けつけてくれるヒョンジン。
他にそんな人はいるだろうか、
チャニのことが忘れられない私を、いつまでも待って、気持ちを伝えてくれる。
いつまでもグズグズしてるのは、わたしだ。
授業中はヒョンジンのことで頭がいっぱいだった。
お昼休みになり、食堂へと歩く。
『A』
名前を呼ばれ振り向くとチャニが立っている。
「ん？どうしたの？」
『ご飯一緒食べない？』
そう誘うチャニ。
ああ、今日は彼女のお弁当が無いのか。
チャニから誘いを受けるのはいつも彼女が作ったお弁当が無い日だけ。
残酷だな、
「ごめん、ヒョンジンと約束してるの」
そう断ると、チャニは『そっか、じゃあまた』と去っていく。
『A〜』
「ヒョンジン、」
再び歩き始めるとすぐにヒョンジンが来る。
『ご飯行こ』
「うん」
『チャニヒョンのお誘い、断ったの？』
そう嬉しそうな顔をして聞いてくるヒョンジン。
盗み聞きしてたのね...
「うん、ヒョンジンと食べたいから」
そう言うと、嬉しそうに顔を赤くしてるヒョンジン
それをみて自然と私も笑みが浮かんだ。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年1月29日 0時
