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ヒョンジンとお店をでて歩く。
「ヒョンジン、ありがとう」
『え？』
お礼を言う私のことを不思議に見ている。
「私のこと素敵って言ってくれたから」
『本当のことじゃん』
そう言い微笑んでくれる。
「ありがとう」
そう言うと、私は手を握りかえした。
今までヒョンジンが手を繋いでくれたことは多々あったが、握り返すことが出来なかった。
『明日1本早いバスで来て』
「え？なんで？」
『一緒にカフェ行こ』
「うん。分かった」
そう約束をすると、私を家まで送ってくれた。
ソファに座り、チャニとリオさんを思い浮かべる。
いい加減忘れよう。
ヒョンジンの真っ直ぐな思いを無視できない。
すると、チャニからメッセージが届く。
『今日嫌な思いをさせたらごめん。ありがとう』
本当にどこまでも優しいチャニ。
わざわざ元彼女の私に、メッセージを送ってくることじゃない。
こうやって優しくされるから私も揺らいでしまう。
私は返事せずに、携帯をとじた。
次の日早起きをし、1本早いバスに乗る。
大学前のバス停につくとヒョンジンは立って待ってくれている。
「おはよう」
『おはよ、ありがとう起きてくれて』
「ヒョンジンこそ」
話しながらカフェにへと向かい、コーヒーを頼む。
『もうすぐ文化祭の準備があるって言ったじゃん』
「うん、言ってたね」
『忙しくなるから、会える時会わないとって思って』
「そっかぁ…頑張ってね」
『うん楽しみにしてて』
と自信満々にいうヒョンジンに期待する。
昼休みになり、食堂へと向かう途中
ヒョンジンが女の子と歩いているところを見かける。
何話してるんだろう、
そう見ていると、ヒョンジンが私に気づき
女の子に手を振り私の方へと歩いてくる。
『ご飯行こ〜』
「あ、うん、」
ヒョンジンの奥の方にいる女の子は私を睨んでいる。
「ヒョンジナ、さっき女の子と何話してたの？」
『え？ああ、なんか文化祭楽しみにしてるって声かけられて』
「そっかぁ」
今更だけど、やっぱりヒョンジンはモテるな…
『嫉妬してくれた？』
ボーっと考えていると、ヒョンジンは私の顔を覗く。
「え？」
『だとしたら、嬉しい』
「ヒョンジンはモテるから」
『Aにモテないと意味ないんだけど』
とサラッと嬉しいことを言ってくれる。
「そういうとこだよ」
『えーどういうことー？』
どうにか話を逸らし
その後はいつも通りヨンボク達とご飯を食べた。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年1月29日 0時
