how to forget you (ページ22)

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幸い見る映画が別々で、
ヒョンジンと早めに席へとつく。

『よかったの？ご飯』

「うん。断るのも、ね」

『無理しないでよかったのに』
と心配してくれるヒョンジン。

傷つくかもしれないけど、
2人でいる姿を見て諦めがつくかもしれない。

映画が終わり、先に終わった私たちはご飯屋さんへと向かう。

お店へ着くと同時にヒョンジンの携帯が鳴る。
電話はチャニからのようで場所の説明をしていた。

それから、15分程で2人が手を繋いで来る。

リオ『おまたせしました』

バンチャン『おまたせ』

目の前に座る2人をみて、お似合いだなと感じる。

飲み物を頼み、乾杯をする。

リオ『2人は付き合ってるの？』

ヒョンジン『まだです』

リオ『まだってことは、もうすぐなんだ。』

ヒョンジン『A次第ですね』

そう2人で話をしているのを笑って見ていると、
チャニの視線を感じて、チャニの方をみる。

「？」

でも、すぐに目をそらされビールを飲んでいる。

リオ『そういえば、チャニって留学前彼女いた？』

バンチャン『何聞いて、』

リオ『チャニが話してくれないから』

どうなの？と私たち2人に聞く。

ヒョンジン『いましたよ』

リオ『え？そうなの？どんな子だった？』

「……」
ヒョンジンがそう答え、ちょっと焦ってしまう。

ヒョンジン『すごい素敵な人でした。』

リオ『そっかぁ…妬いちゃうな、』
とリオさんはチャニの手を握っている。

バンチャン『俺の話はいいって』

「リオさんの方が、素敵で綺麗な方ですよ」

リオ『へへ、ほんと？良かった』
私がそう言うと嬉しそうに微笑んでくれる。

リオ『チャニは？私と元カノどっちが素敵？』
そうチャニに聞いていて、自然と体に力が入る。

チャニ『もういいって、』

リオ『答えてよ〜』

チャニ『昔の話だろ、もうやめよ』

そう話を終わらせるチャニ。

昔の話、ね。

リオ『また後で聞くからね』
と拗ねているリオさんをチャニはなだめている。

それから1時間ほど経ち、リオさんがトイレへと行く。

バンチャン『ごめんな2人とも』

ヒョンジン『ヒョンも悪い男ですね』

バンチャン『え？』
3人になると、ヒョンジンは少し怒った顔をしてチャニに言う。

「ヒョンジン？」

ヒョンジン『Aにも、リオさんにも悪いと思いませんか？』
そう言うとチャニは黙りこむ。

ヒョンジン『……そろそろ帰りますね』

そう言うとリオさんが戻ってきたと同時に、
私の手を取りヒョンジンはお店を後にした。