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目が覚める。
どのくらい寝たんだろう。
大分体が楽になっている。
ヒョンジンは、帰ったかな？
熱測ろう、
そう思い体温計をベット横の机から取る。
その瞬間、手が当たり空になったコップが落ちる。
『Aヌナ？』
その音でリビングにいたであろうヒョンジンがドアを開ける。
「ヒョンジン、まだいてくれたの？」
『うん、お粥作ってた。食べれる？』
ヒョンジンは、幸い割れなかったコップを拾いながら、私のおでこに手を当てる。
『熱少し下がった？』
「今からはかる、」
『うん、動けそうだったらリビングで食べる？』
「そうしようかな、ありがとう」
弱っている体にヒョンジンは危険だ。
優しさについ、甘えたくなる。
リビングに行くと、お粥を準備してくれる。
「ありがとう」
『美味しくないかも』
そう言うヒョンジンだが、
お粥を1口食べると美味しくて感動する。
「美味しいよ」
『ほんと？よかったぁ』
そう安心するヒョンジンをみて笑顔になる。
「ヒョンジンは何か食べたの？」
『俺のことはいいから』
「よくない、ヒョンジンも何か食べないと」
『わかったよ、あとで食べる』
そう言うと水をコッブにいれてくれて、
食後にのむ薬を持ってきてくれる。
「ヒョンジン、本当に優しいね」
『ヌナにだけだよ』
とまた恥ずかしげもなく言うヒョンジン。
何も言うことが出来ず黙ってお粥を食べる。
『ヌナ〜無視は傷つきます』
「年上をからかわないで」
『1つしか変わらないのに』
「ヒョンジン、たまに敬語も混じってるけど使わないでいいよ」
『あ、ならついでに、ヌナじゃなくてAって呼んでい？』
「うんいいよ」
というか今までなんで呼ばなかったんだろう。
そっちの方が不思議だ。
『本当？』
「うん」
『A』
「ん？」
『ううん、なんか照れるな』
私からしたらさっきの言葉の方が照れるんですが…
「ヒョンジンも照れることがあるんだね」
『Aのことが好きだからね』
「……」
『また無視すんの』
と拗ねた顔をして私の顔を覗く。
『あ、照れてる』
「もうやめて」
下がった熱がまた上がりそうだ、
『今日は1日Aのそばにいれるんだけど』
「うん」
『一緒にいて欲しい？』
「うん。いてくれないの？」
『え？』
「え？」
え？ってヒョンジンから聞いてきたのに。
「予定があるなら無理しないで」
『一緒にいるに決まってる』
「ハハ、なにそれ」
そう言うとヒョンジンは嬉しそうに笑った。
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年1月29日 0時
