「消してよ」それが彼女の心の叫び【鬼滅の刃】【時透無一郎】

閃光、私の心で ページ14

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今まで真っ暗な真夜中で私は一人。





ただ無心に歩いていた。





真っ暗だけど大嫌いな人の声や足音が、聞こえてきて煩い。





私はヒトが大嫌いだった。





何もしていない人を面白がり、己のために他人に暴力を振るうヒト





それを見て笑うヒト





可哀想だとヒーローになったフリして陰で暴言吐くヒト





仲間だよって言っといて簡単に裏切るヒト





関わることを拒むヒト





そんなヒトタチが大嫌いだった。





少し仲良くしたって直ぐに見捨てられて、傷ついてしまうだけだから。





もう死んでしまおうかとも思った。





だけど君は、悲しいとか、辛いとか、苦しいとか、痛いとか、嬉しいとか、楽しいとか






そんな切れていたハズの感情のスイッチを無理矢理付けた。





付けられたあの日からすっと負の感情と一緒にポジティブな考えまでもが戻ってくるような感覚が身を襲った。





時透無一郎。それが彼の名前。





私の暗闇に降り注いだ一筋の閃光。





もう欺く必要はない。






消えたかった。





大嫌いなヒトタチ。




ヒトってどうしてこんなに弱いんだろう。




嫌われたくないから、犠牲になりたくないからって人に流されてなんにも言わない。




そんな世界に耐えられなかった。




死にたかった。




君が光を与えてくれるまでは。






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