*陸兄は先生なんです 2 ページ46
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陸『A演奏してみてよ!
Aがどんな弾き方してるか見てみたいからさ!』
『う、うん.....』
弾き方にそんな違いなんてあるのかなとは思いつつ
鍵盤に指先を置いて弾き始める
陸兄に見守られているのがわかるのか、
さっきよりもリラックスして弾ける
.
.
『終わったけど....弾けてた?』
陸『A好き( ˙-˙ )』
『......え?』
陸『( ゚д゚)ハッ
Aのピアノの音色が好き汗!!』
慌てて訂正している陸兄が思わずおかしくなって
笑うと陸兄がふとこぼすように
陸『もったいないよ』
『え....何が?』
そのトーンはとても真剣で目もいつもの陸兄じゃ
なかった
陸『A笑った時の笑顔、とても良いのに
ピアノ弾いてる時のA凄く怖い顔をしてる
それがピアノの音に出ちゃってるんだ
"自分じゃうまく弾けないかもしれない"と、
"自分じゃない方がいい"っていう思いが
ピアノの音に重なってる
Aのピアノの音は今にも消えそうなくらい
悲しそう
だから自信を持って?
Aの音色は、もっと綺麗なはずだよ?
だって.....』
.
"音色は人の心を写すっていうからさ!"
そう陸兄が話し終わった頃には涙が止まらなかった
私は自分が弾けないことを、無意識に
陸兄のせいにしてしまった
それなのに陸兄は私のことを励ましくれている
胸の中は罪悪感に染まっていた
陸『ほらもう泣かないでよ〜汗
大丈夫!Aならもっと上手に演奏できるから!』
そう言って鍵盤に手を乗せた私の上に
手を重ねる陸兄
陸『いくよ、A』
そう言って笑ってくれる陸兄に、
何故かどこか懐かしさを感じていた
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めぐ(プロフ) - リクエストいいですか? お店でまこちが迷子になって家族みんなで探すのがいいです お願いします (2020年6月22日 18時) (レス) id: c2da2ef051 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuu - めっちゃこの小説大好きで、早く作者さん帰って来てください!更新楽しみに待ってます!リクエストなんですけど、兄弟で王様ゲームをする話みたいです! (2020年3月28日 11時) (レス) id: de14ecde23 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(o´艸`)(プロフ) - とても面白くてはまりました。次の更新まってます! (2020年1月2日 12時) (レス) id: 7742aa0a22 (このIDを非表示/違反報告)
naniwa1006(プロフ) - とても面白いしかわいいとこがたくさんあってハマりました。 (2019年12月9日 1時) (レス) id: 2dffa8b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuu - おかえりなさい!この作品すごく大好きなので楽しみに待ってます! (2019年12月8日 21時) (レス) id: a4bb87b888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ch.08 | 作成日時:2017年12月16日 17時