35.届かない ◇Sho side ページ4
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俺とAが別れた事は一瞬にして広まった。
その噂を嗅ぎつけた女子たちにすぐさま囲まれる。
また、前みたいな日常に戻るんやな。
Aのいない日常に。
「おはよ。紫耀。」
そんな事を考えている時、玄樹に声を掛けられる。
「おはよ〜」
「…紫耀、別れたって本当？」
「おん。つい昨日な。振られてもうたわ！」
なんて玄樹には明るく言って見せるけど、ほんまはすぐにでも泣きそうやった。
「俺ね、紫耀の彼女のこと実は知ってたんだ。
中学生の頃から。」
玄樹の言葉に耳を疑う。
中学生…てことはつまり廉の事も知ってるってことやんな？
「…Aと仲よかったん？」
「うん。だから…廉のことも知ってるよ。」
「そっか。」
「廉ねこの学校に転校してきたんだ。
…Aと同じクラスだって。」
"同じクラス"と聞いて居ても立っても居られなくなる。
「…俺、飲み物買いに行ってくるわ」
玄樹にそう言い俺が席を立つと"私も行く！"と言って女子たちがついてきた。
飲み物が売っている購買は3階。
君のおる教室も3階。
"飲み物を買いに行く"なんてただの口実やった。
さりげなく君の教室の前を通る。
楽しそうに笑っている君。
だけど君の側に居るのは俺じゃない。
Aの側にいるのはAの友達の咲ちゃんと
廉やった。
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マコ(プロフ) - 平野 優菜さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2016年10月30日 1時) (
レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
平野 優菜 - めっちゃ面白かったです♪ (2016年10月29日 23時) (レス) id: 594b864e49 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 萌里さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年9月2日 7時) (レス) id: d2a2057593 (このIDを非表示/違反報告)
萌里(プロフ) - 面白いです！更新まってます！ (2016年9月2日 6時) (レス) id: 0654e518b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マコ
| 作成日時：2016年9月2日 3時
