58.伝えたいこと ページ27
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「紫耀…っ、私、話があっ_」
街のど真ん中。
言葉を遮られ不意に紫耀に抱きしめられる。
凍えていた体を包んだのは私がずっと求めていた温もりだった。
「…なんでおるん？めっちゃ冷えてるし」
「ごめん…、廉に電話したら、紫耀はバイトだって聞いたから…バイト先教えてもらったの。
それでこのへんウロついてたら紫耀に会えるかなって…」
「……一人でこんな、危ないやろこんな夜遅くに」
口では説教まがいなことを言うが私を抱きしめる力はどんどん増すばかりだ。
むしろ苦しいくらいなのになんだか心地いい彼の胸の中で私は身を預けた。
「…私、嘘ついた
クリスマスに予定あるって
…本当は何にもないのにね」
「なんやそれ…なんやねん…
俺めっちゃ不安やった。どこのどいつとクリスマス過ごすんかなって」
他の人のことなんて見えなかった。
紫耀のことばかり考えていた。
苦しくて切なくて、貪欲で…そんな感情を初めて知った。
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マコ(プロフ) - 平野 優菜さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2016年10月30日 1時) (
レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
平野 優菜 - めっちゃ面白かったです♪ (2016年10月29日 23時) (レス) id: 594b864e49 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 萌里さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年9月2日 7時) (レス) id: d2a2057593 (このIDを非表示/違反報告)
萌里(プロフ) - 面白いです！更新まってます！ (2016年9月2日 6時) (レス) id: 0654e518b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マコ
| 作成日時：2016年9月2日 3時
