54.無力 ページ23
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_____ガチャ
非常階段のドアを開ける。
さすがに2時間連続授業をサボるわけにはいかない私は教室に戻ろうとした。
その時だ。
「え…A？」
貴方がいた。紫耀が。
「あ、えっと…」
言葉がうまく出てこない。
貴方への気持ちに気づいてしまった今では顔すらまともに見ることができない…。
よりによってこんなタイミング。
「あーAもサボりなん？」
はにかんだような笑顔で私に尋ねる紫耀
サボりっていうかなんていうか…
サボり終わり？
「うん、サボりっちゃサボりかな？」
「そっか。
なんかごめんな。笑
非常階段ってAだけの場所やったのに。」
ううん。
そんなことどうでもいいの。
貴方のことを好きと認めてしまった私は貴方への接し方がわからない。
「…懐かしいな。
初めて非常階段来た時は夏やったのに、もうこんなに寒いねんな」
「うん…そうだね。」
気の利いた一言すら出てこない。
好きなひとの前ではこんなにも無力になるものなんだ。
あの夏の__
私と付き合っていたあの夏の貴方も
こんな気持ちだったのだろうか。
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マコ(プロフ) - 平野 優菜さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2016年10月30日 1時) (
レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
平野 優菜 - めっちゃ面白かったです♪ (2016年10月29日 23時) (レス) id: 594b864e49 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 萌里さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年9月2日 7時) (レス) id: d2a2057593 (このIDを非表示/違反報告)
萌里(プロフ) - 面白いです！更新まってます！ (2016年9月2日 6時) (レス) id: 0654e518b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マコ
| 作成日時：2016年9月2日 3時
