44.居場所 ページ13
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「…寒っ」
やっぱり秋にもなると少し肌寒かった。
非常階段から見えるグラウンドを眺めながら思いを巡らす。
この場所で、
紫耀と私は、ここで付き合ったんだ。
なんで私はあのとき、彼と付き合おうと思ったのだろう。
いきなり電車の中で告白され
いきなりみんなの前でキスをされた
そしてこの非常階段で、
真剣な眼差しを私に向けて、"好き"だと言った。
彼が伝える愛の言葉には何一つ嘘はなかったのに一度も気持ちに応えようとしなかった。
いや、見ないふりをしていたのかもしれない。
…てかなんだろコレ。秋が訪れると共に私の心はすっかりセンチメンタルになっていた。
「…私、何がしたかったんだろ」
____トントントン
階段を上ってくる音がした。
もし紫耀だったらどうしようなんて不安と、
紫耀が来てくれるんじゃないかって期待と、
「なんでそんな泣きそうな顔してるん？」
不安そうな顔をして私の顔を覗き込んだ彼は__
「…廉。」
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マコ(プロフ) - 平野 優菜さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2016年10月30日 1時) (
レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
平野 優菜 - めっちゃ面白かったです♪ (2016年10月29日 23時) (レス) id: 594b864e49 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 萌里さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年9月2日 7時) (レス) id: d2a2057593 (このIDを非表示/違反報告)
萌里(プロフ) - 面白いです！更新まってます！ (2016年9月2日 6時) (レス) id: 0654e518b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マコ
| 作成日時：2016年9月2日 3時
