Episode 25 ページ26
°
「あっ!新一…」
思わず口から彼の名が出てしまった。
(怒ってるかな…蘭も園子も…待ってるよね、きっと)
「き、キッド…人がいないところで降ろしてくれる?」
というか、彼がここで夜に白い服をまとって飛んでいる時点で気付かれている…かもしれないが。
「ああ、それもそうですね」
でもやっぱり彼は楽しそうだ。ただ、こんなところを園子やら新一やらに見られたら何て言われるだろうか、心配ではある。
そして建物と建物の間のような少し狭い路地にふわりと足がついた。
路地なので余計に暗い。
「A嬢、先ほどは危険な目に遭わせてしまいました。そしてもう、あまり無茶はしないで頂きたいのですが」
キッドは優しく私の頭を撫でているが少し複雑な表情だった。月に照らされてていて見えないことはなかった。
「どうして?私はそんなに無茶してるとは思わなかったけど…」
「そんなこと言わないでください。心配してるんですよ?」
さっきよりきつめの表情を見せるキッド。
(なんか私、叱られてるみたいじゃない…)
「…なんかごめんなさい」
「いや、こちらこそ責めるように言ってしまってすいません。…そしてA嬢、今夜のことはくれぐれも…」
「内密に、でしょ?」
「ええ、お願いします」
「じゃあね、キッド。また今度会えるのを楽しみにしてる。…違う顔で、会いたいな」
と最後に呟き、路地裏を出る。
「A…」
「えっ?」
誰かの声が聞こえた。振り返ってもそこにはもうキッドはいなかった。
…快斗の声と思った私は、どうかしてるのだろうか。
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crown - ありがとうございます(’-’*)♪ (2015年2月12日 20時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わかりました!拝見させていただきます(^^) (2015年2月11日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - もし良かったら、私の作品も見てくださいm(__)m 小説は2つあるんですが、初作品は無視で(笑) 今は名探偵コナンの小説を書いてます。 駄作ですがお暇があれば、見てくれると嬉しいです(*^^*) (2015年2月11日 17時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わ!ありがとうございます!!嬉しい…!!いえいえ、初めてなのでわからないことたくさんですよ〜(笑)作品は書きたいときに書くもんですよ!無理して書く必要はないと思います!応援ありがとうございます(^^)!また頑張れそうです!これからもよろしくお願いします! (2015年2月10日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - いつも見させて貰ってます(^^) すっごく面白いです♪ 初めてでここまで書けるなんてすごい! 私なんか、初作品すっぽかしてしまいましたよ(笑) いつも応援しています! 頑張ってください(^^)/ (2015年2月10日 21時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maria | 作成日時:2015年1月18日 19時