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Episode 13 ページ14

°




夕日がとてもよく見える頃。
授業は終わり、HRも終わりみんながだんだんと教室から出て行った。




「Aちゃん…でいいか?」



快斗は思ったよりも自分から言った言葉が恐る恐るなので驚いた。
(そんなに抵抗するものか?まだ確実って訳じゃねーのに…)

自分でも苦笑いをする。





「ん?いいよー。やっと呼んでくれたね」




安堵の表情を見せる彼女。こういうときの顔は全く純粋な女子高生にしか見えないのだが。




「じゃあAちゃん、ひとつ聞いていいか?」




「おう、なんだい?」




自分に興味持ってくれた、という気持ちが入ってる(気がする)嬉そうな声で返事をしてくれた。



この質問をするときにはもう教室には誰もいなかった。そういえば"青子は委員会なのー"と言われたことを思い出した。


静寂が2人を包む。夕日がオレンジ色に輝いている。





「Aちゃんって、あの名探偵の工藤新一と兄妹か何か?」




記憶が正しければ、彼もまた高校2年生なので当たっていれば双子だが。
1度だけ、捕まりかけた仕事があった。そのときの警察はきっと彼が動かしていた。間違いない。
だがそれきり、彼と対峙したことはない。



と質問をしたとき、Aの瞳が揺れた。だか一瞬も許さず、表情が崩れることはなかった。




「え?工藤新一ってあの?まっさかー!違う違う、私と彼、どこも似てないでしょ?私はひとりっ子なのー」



クスクスと笑う彼女。
(似てるところがありまくりだから聞いてんのによー…)




あくまでバラすつもりはなさそうだ。彼女が否定しようと、そんなに簡単に疑いが晴れたりはしない。





…でも、なんで否定したりするんだ?




「そっかあ、じゃ違うのか〜。ごめんな?こんなこと聞いちゃって」





「大丈夫だよ!じゃ帰る?でも方角違うと思うけど…」






「ああ、そうだな。送ろうか?」





「え!いいよいいよ!申し訳ないです」




「そうか?ならいいけど…」





早くしないと暗くなっちゃうよ〜と言いながらリュックを身につける彼女。少し長い茶色の髪を払うと、ふわっと匂いを感じた。








そして別れ道でばいばい、と手を振り屈託のない笑顔を見せる彼女はやっぱり何処と無くあの名探偵と似ていた。

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crown - ありがとうございます(’-’*)♪ (2015年2月12日 20時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わかりました!拝見させていただきます(^^) (2015年2月11日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - もし良かったら、私の作品も見てくださいm(__)m 小説は2つあるんですが、初作品は無視で(笑) 今は名探偵コナンの小説を書いてます。 駄作ですがお暇があれば、見てくれると嬉しいです(*^^*) (2015年2月11日 17時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わ!ありがとうございます!!嬉しい…!!いえいえ、初めてなのでわからないことたくさんですよ〜(笑)作品は書きたいときに書くもんですよ!無理して書く必要はないと思います!応援ありがとうございます(^^)!また頑張れそうです!これからもよろしくお願いします! (2015年2月10日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - いつも見させて貰ってます(^^) すっごく面白いです♪ 初めてでここまで書けるなんてすごい! 私なんか、初作品すっぽかしてしまいましたよ(笑) いつも応援しています! 頑張ってください(^^)/ (2015年2月10日 21時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Maria | 作成日時:2015年1月18日 19時

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