Episode 12 ページ13
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「おはようございまーす!さあ皆さん!お待ちかねの転校生を紹介しますよー!」
と、いつもハイテンションな担任教師。
「さ、入ってきて!」
「可愛い子…」
と斜め前の席の青子が呟く。
"…?!"
鳥肌が立った。なんだこの狙われてる感じは。この空気感が一瞬でピリッと張り詰めるような…
まるであの名探偵が現れたときのような…
そして口を開く。
「工藤Aです。よろしくお願いします」
(工藤…?!)
そう言って彼女は、静かに微笑んだ。
「美人だねー!あの子」
「うんうん、背大きいし」
(いかんいかん…ポーカーフェイスを忘れるな…)
と内心驚いていても顔には出さない。そして彼女の顔を少し右隣りを見ていた。
"工藤"というのはあの名探偵の苗字だった気がするし、何より目が似ている。合わせると全てを悟られそうなあの目。
「じゃあ工藤さん、黒羽くんの隣の…1番後ろの窓際の席が空いてるからそこに座ってくれる?」
(げっ!マジかよ。顔合わせずら…)
「あ、はい。わかりました」
そして彼女は机の上に荷物を置き…
(あ、しまった!)
目が合った。ずっと見ていると吸い込まれそうなその瞳。しかしやっぱり探られてるような感じがする。
「じゃ、今日も頑張るのよー!」
朝のHRが終わり、みんな1時間目の準備をし始める。
「Aちゃん!あ、急に呼んでごめんね?私は中森青子!よろしくね!青子って呼んで?」
青子はいつでもテンションを変えない。そんな青子に向かって嬉しそうによろしく、と微笑んだ。
「俺は黒羽快斗って言うんだ!よろしく!俺も快斗でいいよ!」
「快斗か、よろしくね。私は呼び捨てでも何でも好きなように呼んでいいよ。青子も」
少し茶色がかった長い髪の毛。二重で笑うと僅かに細くなる目。彼女は映画やドラマに出ていた誰かに似ているような綺麗な顔だった。
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crown - ありがとうございます(’-’*)♪ (2015年2月12日 20時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わかりました!拝見させていただきます(^^) (2015年2月11日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - もし良かったら、私の作品も見てくださいm(__)m 小説は2つあるんですが、初作品は無視で(笑) 今は名探偵コナンの小説を書いてます。 駄作ですがお暇があれば、見てくれると嬉しいです(*^^*) (2015年2月11日 17時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
Maria(プロフ) - crownさん» わ!ありがとうございます!!嬉しい…!!いえいえ、初めてなのでわからないことたくさんですよ〜(笑)作品は書きたいときに書くもんですよ!無理して書く必要はないと思います!応援ありがとうございます(^^)!また頑張れそうです!これからもよろしくお願いします! (2015年2月10日 23時) (レス) id: 84670edd74 (このIDを非表示/違反報告)
crown - いつも見させて貰ってます(^^) すっごく面白いです♪ 初めてでここまで書けるなんてすごい! 私なんか、初作品すっぽかしてしまいましたよ(笑) いつも応援しています! 頑張ってください(^^)/ (2015年2月10日 21時) (レス) id: eb982f7f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maria | 作成日時:2015年1月18日 19時