奇病少女は兄達から離れて審神者になりました

星の欠片が５０ ページ2

『おかあ、さん…？』




深白「っ、A？平気？」




苦しそうな表情を浮かべて心配をする深白にAは


大粒の欠片を流した




「しね、しねっしねぇええええええ」




『おかっさんっ』




数回刺された深白は力なく倒れた




『やめて、もうやめてよっ！！！！！』




「あ"はははははははははっ」




男は深白を刺した包丁を捨てて外へと出ていった




『お母さん、病院行かないとっ』




深白「A、私ね貴方と翼さんに会えて本当に嬉しかったの…」




幼き子の瞳から流れる星の欠片をみて微笑んだ




『聞きたく、ないよ


病院行って助からないとっ』




深白「聞いて…


私、ね


本当に、幸せで仕方なかった


私と同じ、白くて、それで可愛くて、


翼さんと、一緒で霊感が、強くて…


本当に嬉しかったのよ？


ﾌﾌッ…まだ沢山、話したいのにな…」




Aの頬を撫でて深白の瞳に涙が現れる


その手を握って泣き続けるAには全てを感じ取った




『お願いっ、置いていかないでよ…


まだ、一緒がいいお父さんだってまだ』




深白「可愛い私の子…


何が、あっても私達は、貴方を守るわ…」




『やだ、やだっ』









　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
"愛してるわ…

A、翼さん…"





　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
頬を撫でていた手は力をなくし冷たくなった


Aにはただただ頬へ押し付けて泣きじゃくることしか出来なかった

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