五人の朝は ページ2
光一視点
久「光一、朝よ」
母親の久美の声を聞き、重いまぶたをこする
いつも通りの日常ですら、彼は幸せだった
だって…
奇病のせいで、寿命が後、一年も無いのだから
−−−−
すみれ視点
す「痛っ」
痛みで飛び起きた彼女は、自身の袖をめくる
すると、そこには赤紫色の痣ができている
す「またできちゃったな…」
ため息と共に、弱音を吐く
柔道でぶつけてはない
じゃあ、何なのか
それは…
す「こんな奇病が、無かったらな〜」
−−−−
健太視点
健「ふあぁぁ〜」
まだ眠たい…
けど、起きなきゃ…
布団の中で寝返りを打つと、袖口から腕が見えないことに、一瞬だけ驚く
けど、すぐに安静になった
健「びっくりして、目が覚めちゃった」
彼は見えない腕をそっと握る
なんで見えてないかって?
それは…
健「こんなに奇病が進んでるんだ…」
−−−−
クリス視点
ク「朝ね…」
何の感情も無い言葉を呟く
凛とした可憐な顔に写る表情は、真顔だった
彼女は、口先を上に上げると、何も嬉しくないのに、笑顔にした
花「クリスちゃん♪朝ご飯、できたわよ〜」
ク「今から行くね」
自然とは出ないから、意識して、感情のある声を出す
なんで、意識しないとできないかって?
まあ、簡単に言うとね…
ク「こんな奇病なんて、もう嫌…」
本当にそう思っても、奇病は治るわけ無かった
−−−−
和馬視点
和「はぁ…」
押し込めようとしたため息が出てしまう
彼の目線の先には、窓がある
窓の外にある綺麗な景色も、彼にとっては綺麗に見えない
色の数は少なくて、綺麗とは、言いづらい
和「また白くなっている…」
彼は窓から目線をずらし、腕を確認する
色白で艶やかな自身の肌が、彼は嫌いだった
色も少なく見えて、白い肌の彼は、何者だと思う?
正解はね…
和「なぜこんな奇病が、オレに…」
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わたアメ - 少しずつ、作っていく予定!! (2022年6月4日 8時) (レス) id: 9bce8148b0 (このIDを非表示/違反報告)
春桜 - ありがとうございます!! (2022年5月7日 10時) (レス) id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - おお、面白そう!がんばってくだされ! (2022年5月6日 17時) (レス) id: 28ca9da869 (このIDを非表示/違反報告)
咲く来(プロフ) - 新作!?頑張ってください! (2022年5月6日 17時) (レス) id: 39b2f86bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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