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朝、起きれば鬼舞辻無惨は何事もなくいつも通りだった。
昨夜の事はバレてない、みたい
その事に一安心する
いつも通りの朝、いつも通りの日課
ただ一つ違ったのは鬼舞辻無惨がコートを羽織った事
『何処に、行く…の』
「……安心しろ。終わらせてくるだけだ」
『ッ、終わらせるって…!』
「お前は何もしなくてよい」
まさか、、今日がその日なんて…
いや、いずれこの時が来るのは
前々から承知していたではないか
だから私もここまで覚悟を決めてきたのではないか
ならば貴方様の言う通り終わりにしましょう
急いで箪笥に向かい一番下の引き出しを開ける
そこには数ヶ月見ていなかった日輪刀
「今更何をするつもりだ?」
『終わりにする。全てを』
「お前に私は殺せない。以前にも言っただろう」
『えぇ、貴方も私を殺せない』
『だから方法を変える』
構えた刀を首筋に持っていき刃を内側へと向けた
「何莫迦げた事をしている!!今すぐその手を離せッ」
『嫌!!!』
.
『ねぇどうする?』
ここで貴方が止めてくれたら鬼殺隊の勝ち
私が死んだらこの苦しみから逃れて私の勝ち
私はどちらでも構わないわ
「クッ…」
何を迷っているの?
早く決断をしなさい
私だって嫌よ。死にたくないの。
けど之しか方法がわからなかったの。
カタカタと刀が震えてる
『無惨様』
「…なんだ」
『貴方様は変化が嫌いと仰りました。』
でもそれだと可笑しいわ
昔は‘生きたい’と願っていたのに
今は‘永遠の命’を望んでる
貴方様の嫌いなものは自分自身に起こっているのよ
「そんな筈ない!!
私は今も昔もお前と共に生きたいッ
それしか望んでおらん!」
『ならば私と共に
「ッ」
『わたしと、…ッ』
貴方様が望むのなら
私の命がある限り人の時間を過ごしましょう
これでいいでしょう?
これが私の出した最善策なの
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こよみ(プロフ) - コノハさん» まさか怖いという感想を貰うとは思いませんでした。ですのでとても嬉しく思います。今回は残酷めで書きたかったので その雰囲気が伝えられたようで、ここまで書いてよかったと思いました。ありがとうございます。この作品が印象に残ってくれたのなら幸いです。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 怖いです。でも、衝撃的なのは読む人に印象に残りやすくてよかったです。 (2020年9月1日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - コノハさん» ありがとうございます!これからも続いていくので今後とも読んでくだされば嬉しいです (2020年8月16日 1時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 所々に嬉しさがあって面白かったです (2020年7月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - みーこさん» 面白いと思って頂けて嬉しいです!個人的にはこれでいいのかな?なんて不安もありましたのでこのコメントを見てとても救われました。今回は無惨様の残酷さを活かした小説にしたかったので伝わって良かったです。いいですよね!大好きです!コメントありがとうございます (2020年6月2日 11時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こよみ | 作成日時:2020年4月25日 21時