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『えぇー…お願いしますね』

「はい!」



私たちの前のお客さんはバイトさんらしき人が
やっていたのに、急に竈門君が自ら変わった

レジしながら無惨さん見てる。

絶対になんかやらかしたでしょ。

竈門君いい子だからこんなにも毛嫌いしないもの



『そんな怖い顔しないの』

「してない」

『してる』



こっちもこっちで見下ろしてるし、てか挑発してる?

もーなにこの状況!!お前ら宿敵か!


ちょっと待っててくださいと言われ、
戻ってきた竈門君の手にはホイップクリーム丸出しの
シュークリームがあった

それを一緒に袋の中へと詰めこまれる

待って、私それ頼んでないよ?



「サービスです!」

『いや、サービスって…今は先生じゃないんだよ?』



学校の先生が来たからなのか、
無理しなくていいんだよと言っても
「俺が個人的にしたいんです!」と元気よく言う

でもタダで貰うのは嫌だ。
せめて買わせて欲しい。

それもダメだと断られてしまう



「お願いします。サービスさせてください!!」



深々と頭を下げるもんだから
私が折れてお礼を言った。

そんなにしたかったの?
ホッと、安堵したような顔して



「言っとくけどお前にじゃないからな!
Aさん宛のサービスだからな!
そこを勘違いするなよ」

「ほぅ。ここの店の店員は客に対して差別するのか」

「なっ」

『ちょ 辞めてくださいよ。ごめんね、竈門君』



普段はこんな事言わないのにどうしたの?


竈門君は彼の挑発に乗ってトングとトレーを
持ち出し店内の方へと足を運んだ

持ってきたのはさっき無惨さんが
嫌だと言ったおひさまパン



「お前にはこのパンがお似合いだ!」

「こんのっクソガキ…!」



先程の悔しい表情は何処へやら、竈門君はふんすっと満足気に仕返しをするのだ。

ほーら見ろ
そんな子供っぽいことするからだよ


やっとの事でお会計をしてありがとうと済ませる

竈門君は私に対しやっぱり深々と頭を下げて
大きな声でありがとうございましたというのだ。

もちろん無惨さんには睨みをきかせて


袋を持って店を出ようとした時、
竈門君の大声が店内に響き渡る。

他のお客さんもいるけど大丈夫…?



「鬼舞辻無惨!!今度こそ絶対に幸せにしろよな!
お前の命が途絶えようとしても、お前自身が不幸になろうとも、何があってもその人のことを幸せにしろ!さもなければまたお前の頸に刃を振るう!
覚えておけッ」

「…当たり前だ。」



やっぱり知り合いじゃないの。

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つあ - 鬼と人、どちらもとても素晴らしい作品でした!この作品にとても引き込まれました。この作品を作った作者様の文才に惚れます!! 読んでるとき、とても楽しかったです。素晴らしい時間をありがとうございました!次の作品も楽しみにしていますね! (2020年9月23日 21時) (レス) id: 50e3ee0ebb (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - みづきさん» 作品を見つけ、読んでくださり喜悦しました。他作に連載中のがございますのでそちらも今後も読んでくださると嬉しいです。私の方こそコメントを送っていただきありがとうございます。 (2020年5月4日 1時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - みづきさん» 我ながら結構長いものだと思いますが、全作読んでくださりありがとうございました。私自身も鬼舞辻無惨の夢小説を探してましたが当時は今よりも少なく悲しい思いをしまして、求めるものがないのなら作ってしまおうとこの作品を作りました。同じような事を思った方がこの (2020年5月4日 1時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
みづき - 全作拝読いたしました。鬼舞辻無惨の夢小説が思っていたより少なく、このお話を見つけられて本当に良かったです。涙を堪えながら一気に読み進めてしまいました。素敵な作品、ありがとうございます。 (2020年5月1日 18時) (レス) id: 684920ac9f (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - 美月さん» そう言って頂けると 色々と拘って頑張ったかいがありました。この夢小説が美月さんにとって良い時間となったのなら、この上なく嬉しく思います。こちらこそ、とても長いお話を読んでくださりありがとうございました! (2020年3月27日 23時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こよみ | 作成日時:2020年2月1日 18時

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