誑かすのは好きですが、“あくま”で人間相手です。【2】

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今日は待ちに待った本祭！

入間くんは師団の準備があるから、私がサリバンさんとオペラさんを校門まで迎えに行く



『サリバンさーん、オペラさーん！』

｢“おじいちゃん”！！｣

『お、じいちゃん…』



圧がすごい…

おじいちゃん呼びが嬉しいのか満足そうにしている


『それでは魔具研究師団にご案内いします！』





…





こっちですよ〜と手を引っ張って やっと入間くんを見つけたと思ったら、｢いいなぁ｣と何処かをみて呟いていた



｢どのお菓子がいいの？｣

｢!! おじ…っ｣

｢あの赤いのかな 買ってきて｣

｢はい｣

『オペラさん待って、私も行きます！』



スタスタと歩いて行ってしまったオペラさんを追いかける

脚長いから1歩1歩の歩幅が広いね



｢おや、よろしいのですか？｣

『1人で並ぶのってちょっと寂しくありません？』

｢ふむ。A様はお優しいのですね｣

『えへへ』



私、青いの食べたいな。サイズは小さいの

入間くんは大きいサイズにしましょ！！


･


最初は丁度サブノック君の魔王劇が上映されるとの事で、そっちに向かった


その劇は流石と言うべきか、サブノック君だからこそ
あの迫力をつくれたんだろうね


デルキラの話は面白いから、他の歴史のところより多少はできるけど、今の演劇を観て

ここカルエゴ先生から出された課題にあったなとか、ダリ先生がそんな事ポロって言ってたやつだ！！と興奮する


劇は終わっちゃったけどもっと見たい、もっと知りたいっていう欲が膨れ上がった



『凄かったね！！』

｢はい！サブノック君が舞台裏に来ていいよって言ってたので、お客さんが捌けたら一緒に行きませんか？｣

『うん！行こ！』



立ち入り禁止と書いてあるドアを開いて主人公を探す

こちらに気づいたサブノック君がやって来ようとした時に、黄色い女の子が彼の腕に飛びついた


この女の子、サブノック君に似てる…？



｢カッコ良かったよサブノックくん！ と…妹さん？｣

｢ハッ！妹のサブノック＝シルビアでありまス！｣

『かわいいね！お兄さんにそっくりだ』

｢あっ、ありがとうございます…お綺麗な人に言われるとなんだか照れるっス｣



兄様が中々実家に戻らないから会えて嬉しいと喜ぶシルビアちゃんが可愛くて撫でたくなった

けど我慢した。うん。

癖で右手が途中まで伸ばしたけど我慢したよ。偉い。



｢先に言え！！！ すまんが兄を探してくるので失礼する｣

｢うん！気をつけて｣

『お疲れさま！』

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