誑かすのは好きですが、“あくま”で人間相手です。【2】

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クソという名のアミィ・キリヲ(大っ嫌い、金輪際入間くんに関わらないで欲しい)は魔関に連行され、

サリバンさんも先生方とお話があるという事で、廊下に出てしまっている


入間くんは未だ気持ちよさそうに寝ているが、こんな場所に枕なんてものは無いので、私の太ももを代用させた



可愛い可愛い入間くん。

どうしてこんな無茶しちゃったの？

お姉ちゃん、心配して心臓が止まるかと思っちゃった


気持ち良さそう似ている青髪の頭を撫でながら、定期的に首元の脈を確認する



『起きたらお説教だからね。』



ふぅ、吐息をつき窓の空を見つめる

そういえばエリザベッタちゃんに連絡するの忘れてたな


急いでポケットからス魔ホを取りだして、魔インで入間くん見つけた、荷物ありがとうと連絡を入れる


…既読はや


直ぐに｢良かったわ｣との返信と可愛いスタンプが返ってきた

今度お礼に何か奢ろ



この部屋のドアが開いたと思えば、何やら重要な話が終わったサリバンさん達が戻ってきた



『サリバンさん、ごめんなさい。入間くんを危険な目に遭わせてしまいました…』

｢気にしなくていいんだよ。それにAちゃんが無事でよかった｣

『でも、私…っ』

｢入間くんの為に直ぐ駆けつけてくれたってダリ先生から聞いたよ。ありがとう｣



入間くんが起きるのを一緒に待とうか

そう言って頭を撫でてくれた


いつも私が撫でる側だから、撫でられ慣れないな…

こんなにも気持ちいいものなんだね


嬉しくて、だけど少し恥ずかしくて、

頬がほころべば、

急に両手で四角を作り出した


え、何してんの？



｢孫娘が可愛過ぎる…！！｣

｢あの、理事長…｣

｢ちょっと待ってもらえるかな、今心のメモリーに保存してるから！！！｣



サリバンさん、もうやめて…先生引いてるじゃん

ちょっと恥ずかしいよ……

こういう時ってどうしたらいいの？笑えばいいの？


あは、と不器用ながら笑えば、今度は心臓に手を当てて興奮しだした。

これはもう手に負えません。


困っていると、ダリ先生が隣に来てくれた



｢Aちゃん大丈夫？｣

『大丈夫です…私の我儘を聞いてくれてありがとうございました』

｢いいのいいのー！それにしても驚いたよ。Aちゃんが表情も変えずにあんな言葉を言うだなんて｣

『あのほんと忘れてください。お願いします…』



あはははと愉快に笑う先生に懇願した

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