←86話 ページ36
本校舎の廊下を歩いていると
｢待ってくれ｣
との声が聞こえた。
振り向くと、入間くんのオトモダチがいて、なんの用か聞いてみてもなかなか言葉が出てこない
何？私暇じゃないんだよね
今からダリ先生の所に行かなきゃいけないの。
今日は大昔の資料を見せてくれる約束をしてて、場所は魔歴準備室だからここから少し離れてるんだ
何も無いのならもう行きたいんだけど
静かに待っていれば、やっと続きを話してくれた
｢その、私達は仲 直りを した、んだよな…？｣
『……まぁ。』
仲直りというか、そもそも喧嘩してないから仲直りも何も無いけどね。
これを言ったら余計にややこしくなるから言わないけど
軽く息をつけば、彼の顔が少し歪んだ
｢ならば、…私が避けられている気がするのは、ただの…気の所為 なのだろうか｣
『そうですね。私、別に貴方のこと避けてないし』
｢っ、｣
目の前にいる悪魔は一体誰なのだろうか
目も合わせず俯いて、たまにチラチラ此方を見てくるが直ぐに逸らされてしまう。
それ、一番嫌いなんだけど
人と話す時は目を合わせなさいよ
いつも入間くんの近くに立って、入間くんに楯突く悪魔がいるならば即声を荒らげるのに
私といる時は随分と違う様ね
｢また私は、何か気に障るようなことをしただろうか？もしあるのなら教えて欲しい。そしたr｣
『ないです』
｢………｣
やべ、少し食い気味に言ってしまったかな
傍から見ても、今の一言で傷心してしまっている
さすがに私でも罪悪感を感じたよ
『あー、その。……なんでそう思ったの』
｢…それは、｣
聞けば、この前の下校の件と、彼の名前を呼ばれなくなったからだと言う。
ふーん
へー
そうなんだ
………。
『貴方は今まで私の名前を呼んだ事ないのにね』
｢それは…！！｣
出会ってからずっと、貴方の口から私の名前が出たことが無い
私はずっと、アスモデウス君とか、たまにふざけてアズアズって呼んだりしてたけど、
彼の口から私の名前が出たことがないのだ。
出会ってから、たったの一度も。
『なにか不満あるの？一応“4人”で一緒に行動してる訳だし、そうしたかったんじゃないの？』
｢そう、だが…。そうではなく、｣
あら、また息詰まっちゃった
……ダリ先生には放課後伺いますとしか伝えてないから、多少遅れてもギリギリセーフだけれど、あんまり待たせたくないんだわ
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あや(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてどきどきしながら読んでます！ 少し気になったのですが、62話のアズ君のセリフで「鎮火」って言ってるんですが、鎮火だと火が消えちゃってませんか…？ 原作が手元に無いので、もしわざとだったらごめんなさい！ (3月31日 22時) (
レス) @page12 id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
あなご先生でっs((殴 - めっちゃ面白いです！！ 夢主ちゃん場所変わってほしい！！ 続きも頑張ってください (6月24日 18時) (レス) id: 255b6d8fef (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - れいさん» 一気読みありがとうございます〜！！！熱中して頂き、感無量です！！続きは今夜くらいに公開しようと思ってるので、今後とも楽しんでいただけたらと思います！！ (2023年4月8日 12時) (レス) id: eff6bba7cd (このIDを非表示/違反報告)
れい - 初コメ失礼します！！一気読みしちゃいました！すごい面白くて熱中しちゃいました笑笑続き楽しみにしてます！！ (2023年4月3日 18時) (レス) id: a32312a24f (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - ネズミさん» 一気見ありがとうございます！！嬉しくて舞い上がってます！！続きも楽しみにしててください！話の展開が遅くて超長編になりそうですがお付き合いいただけると嬉しいです！！体調に気をつけながら頑張ります！！💪('ω'💪) (2023年3月22日 23時) (レス) id: eff6bba7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよみ | 作成日時：2023年1月4日 0時
