←67話 ページ17
「Aちゃんの存在って、僕達教師のいい刺激なんだよね」
『いい刺激…？』
「うん。僕の授業だけじゃなくて、それこそオリアス先生やモノノキ先生の授業でも、分からない事があったら沢山質問しに行ってるでしょ？」
「その質問がさぁ、単純に“なんで、どうして”ってだけじゃなくて、“こうなったらどうする、どうなるのか”とか、“仮にこうしたい場合はどうすればいいのか”って、結構鋭いんだよね。しかも複雑化するし」
「今まで気にしていなかった所まで指摘してくるから、僕達も勉強しなきゃいけなくって楽しいんだ」
「それに、教えたらちゃんと知識として身につけてくれる」
優しく楽しそうに語り掛けてくれるダリ先生の言葉に、
この場にいたお世話になっている先生方が大きく頷く
この前の質問は面白かったとか
ちょうど忘れかけてた範囲だったから肝を冷やしたとか
「それに、知的好奇心が旺盛で伸びしろのある生徒の成長を、手元に置いて見れるのって教師の醍醐味でもあるからね！｣
「だから、Aちゃんには是非 僕のクラスに来て欲しいと思ってる」
どうかな、なんて言いながらスっと私の目の前に承諾書を流された
そんな、、え、えぇ…
えぇ…？
正直な事を言うと、とても光栄かつ嬉しい話だ
だって私の事を認めてくれてるのと同じ事だから
私の頑張りが、努力が、報われてるみたいだから
それに求められるのは単純に、大変気分が良い
あー……でもどうしよう、迷う。
迷っちゃうな
ダリ先生は楽しい事が大好きで、カルエゴ先生は寧ろ厳格に行きたいタイプ
だから、ダリ先生のクラスに行ったら楽しい事が全力でできるかもしれない
それでも私は、
『とても、嬉しいです』
『でも、問題児の皆の事が好きなんですよね。入間くんもいるし。だからお断りさせていただきます。ご期待に添えず、すみません…』
「……そっかぁ〜、いや全然気にしなくていいよ。むしろ困らせちゃったみたいでごめんね？」
『いえそんな…！』
「残念でしたね」
「ねー！欲しかったんだけどなぁ、振られちゃったよ」
残念だな〜と言いながら、紙の上に置いてあった許諾書を魔術で燃やした
そして人差し指を口元にもっていき、「この事はカルエゴ先生には秘密ね」とウィンクをしてきた
ゔっ……可愛い
不覚にも、大の大人の男性がするウィンクにギャップを感じて、心臓近くを抑えてしまった
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あや(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてどきどきしながら読んでます！ 少し気になったのですが、62話のアズ君のセリフで「鎮火」って言ってるんですが、鎮火だと火が消えちゃってませんか…？ 原作が手元に無いので、もしわざとだったらごめんなさい！ (3月31日 22時) (
レス) @page12 id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
あなご先生でっs((殴 - めっちゃ面白いです！！ 夢主ちゃん場所変わってほしい！！ 続きも頑張ってください (6月24日 18時) (レス) id: 255b6d8fef (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - れいさん» 一気読みありがとうございます〜！！！熱中して頂き、感無量です！！続きは今夜くらいに公開しようと思ってるので、今後とも楽しんでいただけたらと思います！！ (2023年4月8日 12時) (レス) id: eff6bba7cd (このIDを非表示/違反報告)
れい - 初コメ失礼します！！一気読みしちゃいました！すごい面白くて熱中しちゃいました笑笑続き楽しみにしてます！！ (2023年4月3日 18時) (レス) id: a32312a24f (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - ネズミさん» 一気見ありがとうございます！！嬉しくて舞い上がってます！！続きも楽しみにしててください！話の展開が遅くて超長編になりそうですがお付き合いいただけると嬉しいです！！体調に気をつけながら頑張ります！！💪('ω'💪) (2023年3月22日 23時) (レス) id: eff6bba7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよみ | 作成日時：2023年1月4日 0時
