貴方はカモ

15話 ページ17

「それじゃあ行くぞ！！！」

「こんな朝っぱらからか？」

「あったりまえだろぉぉおおおおお？？？」

「わかった、わかったから」








じいちゃんから貰った羽織りを羽織って普段弄らない髪を整える









『いらっしゃいませー…ぇ』

「こんにちは」









。









。




『やっぱり我妻さんでしたか』

「覚えててくれたんだね！」

『えぇ、そりゃあ印象的でしたから。いい意味でも悪い意味でも』





くすくすと笑うAちゃんは前より色気が増していてとても綺麗になった




「そうだ！紹介するよ、覚えてるか分からないけど友達の炭治郎」

「はじめまして、竈門炭治郎です。善逸がお世話になってます」

「え？俺お世話になってるの？」

『ご丁寧にどうも。山田Aと申します。』









それから色んなことを話した。あれから村は夜も安心できるようになり昔の活気が戻ってきたという


相変わらずAちゃんは上手くお店を続けている







「A」

『あら、一郎さん』





3人で談笑していたら昨日の男がいた


嫉妬している音が聞こえる



Aちゃんの事が好きなんだろうな、そりゃそうだよ。Aちゃん可愛いからな



誰かと聞くと許嫁だと言われた

それをすぐさまAちゃんが否定する







『彼のお父さんに婚約したらどうだーって言われてるんです。私は承知してませんから無効ですよー』



適当にあしらってるけど一郎という男は結構本気のようだ





『それで？今日は何を買ってくれます？』

「Aを買いに来た」

『みやびや団子とみたら団子、3色団子を10個ずつとお饅頭を20個、お萩をそれぞれ5つですね！毎度ありがとうございます』

「いや、だから」

『はいこれ、お持ち帰りですね！
またのお越しをお待ちしておりまーす！！』









「いいのか？」

『えぇ』

「相変わらずだね、Aちゃん」

『お店を継続するには多少強引にならなくてはいけないのでね！
ほら！今月の売上げを突破したんですよ』




お金を数えるAちゃんは本当に楽しそうだった

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