3人に F side ページ30
「 ガチャ 」
楽屋のドアが開く音がしたから
目線をやると
「 …… あ 、おはよ 。早いね 」
驚いたように立ち尽くしてる
たまの姿が 。
「 なに？どうしたの？」
なんて 笑いながら
おいで と手招きする 。
「 いや 、ガヤさすがだわ 。俺 絶対誰もいないと思って… 」
驚きつつも 相変わらずのんびりと
喋ってた たまの声が 途中で途切れた 。
…… たま？
不思議に思って たまを見ると
たまの視線の先には
当たり前のように 北山がいて 。
「 ……… 」
普段なら 、絶対早く来ないたまと北山が
同じ日に早く来るなんてね
‘‘ ……… たま ”
これって 、偶然？
それとも…必然的だった？
ちらっと たまを盗み見ると
たまはすでに北山から目を逸らしてて
1番隅っこの椅子に腰掛けた 。
…… え 、そこに座んの？
なんか 訳わかんないんだけど
この状況 というか 今の現状？
ってか 今さらだけど
この3人ってやばいだろ…
すると 、少しの沈黙のあと
「 ガヤ 早いね 。いつも こんな早くに来てたの？」
いつも通りの 、ふわっとした たまの声が 。
「 あぁ 、まぁ そうだね 。たまこそ 今日早いじゃん」
今日 早いということに
触れたかったわけじゃない
けど 、これ以上に
どうやって話を展開させるの？
…… 北山だったら 思いつくんだろうな
って 、今のナシ 。
「 俺？俺はね 、早く起きちゃって 。じゃあ楽屋でぼーっとするかって 」
…… なんか 理由がたまらしいよね 。
「 へぇ 。俺なら 絶対家でぼーっとするけど 」
もし 俺がたまや北山みたいに
早くに楽屋入りしないなら
絶対 予定より早くに起きたとしても
家でぼーっとすると思う
そんなことを考えてると
たまの 少し困ったような声が聞こえてきた 。
「 うん 、俺もそうすると思う 。でも 今日は完全に目が覚めちゃって …寝れなくて 」
…… たま？
再び たまを盗み見ると
たまは 寂しそうな顔してた 。
‘‘ 寂しそう ” で
表現はあってんのかな
わかんない
‘‘ 悲しそう” かも 。
とにかく たまが
そういった顔してて
俺は なぜか無意識に
視線がたまから北山へと動いてた 。
「 ……… 」
もしかして たまがそんな顔してんのって
…… 北山が原因？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みつばち - しょーたむさん» しょーたむさん コメントありがとうございます！しょーたむさんの言葉凄く嬉しいです！しょーたむさんの期待に応えられるようこれからも頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！ (2015年12月19日 12時) (
レス) id: 6cdb617c38 (このIDを非表示/違反報告)
しょーたむ(プロフ) - 北玉のこの小説すごく大好きで、最初からずーっと読ませてもらってます！毎回続きがすごく気になるので更新が楽しみです(^ ^)これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年12月6日 10時) (レス) id: 42615a2d85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みつばちsugar | 作成日時：2015年12月1日 22時
