知らない部分 F side ページ29
‘‘ キスマーク ”
俺は すぐに目を逸らしたけど
印象が強くて 嫌でも思い出す 。
『 ……… 』
けど 、気になるのは
キスマークよりも…
北山の態度で 、表情で 。
‘‘ え？……うわ、 何これ ”
北山の反応を思い出しながら
ちらっと様子を盗み見ると
『 ……… 』
北山は心底嫌そうな顔で
首元を見てたけど
ほんの一瞬で
すぐ目を逸らしてた 。
‘‘ 見たくない ”
って感じで 。
当たり前なのかもしんない
知らない間に
キスマークをつけられてたら 。
でも 俺には そんな北山が
どこか大人びた 俺の知らない北山に思えた 。
心の底から 拒否ってる
……みたいな 少し冷たい北山
俺は 知らない 。
けど 、北山は俺のことを
思い出したのか 明るくなった 。
『 ……藤ヶ谷 、これの消し方知ってる？』
さっきまでの 表情と違い
穏やかな顔で俺に聞く 。
…… 俺の知らない北山は
あと どれくらい いるんだろう
『 さぁ？考えたこともないから知らない 』
そう答えると
『 だよなぁ 』と笑う 。
俺には いつも通り
メンバーの前ではいつも通り
‘‘ いつも通り ” ってなに？
『 ……って 、何してんの 』
今度はケータイをだして
真剣に画面を覗いてる北山に
俺は思わず 聞いていた 。
そしたら 北山は
『 なんか探したら出てくるかなって 』
と 柔らかい口調で答えて 。
これが 俺の知ってる北山
馬鹿だと思われるかも
しんないけど
……… 本当は
俺の知らない
少し冷めたい北山を見た時
一瞬ドキッとしたんだ 。
まだ 俺の知らない北山がいる
そう思った時 少し哀しくなったのと
同時に もっと知りたいって…
「 ……… 」
…… 久しぶりに思い出した
今となっては 懐かしい思い出だわ
良い思い出なのか
悪い思い出なのかは分かんないけど 。
あの頃の俺は
態度がぎこちなくても
もっと北山のことを知りたいって
言葉にはしなかったけど
素直に行動出来てたのにな
今の俺は 素直に
動くこと自体 無理になってる
想いとは裏腹に
クールな態度とってさ 。
「 …… はぁ 」
大切なこと
あれから今までの間に
どこかで落としてきちゃったかな
けど 、あの頃と違って
今の俺は今以上に知ることを望んでない
だって 、知れば知るほど
苦しくなるだけだから
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みつばち - しょーたむさん» しょーたむさん コメントありがとうございます！しょーたむさんの言葉凄く嬉しいです！しょーたむさんの期待に応えられるようこれからも頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！ (2015年12月19日 12時) (
レス) id: 6cdb617c38 (このIDを非表示/違反報告)
しょーたむ(プロフ) - 北玉のこの小説すごく大好きで、最初からずーっと読ませてもらってます！毎回続きがすごく気になるので更新が楽しみです(^ ^)これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年12月6日 10時) (レス) id: 42615a2d85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつばちsugar | 作成日時：2015年12月1日 22時
